ちぐはぐ�� ページ12
ひとらんらんside
ザザっと脳内にノイズが走り、あの時の光景がフラッシュバックする。まるで警告をするかのように
ht「シャオロン！！！」
ピピっという軽快な音が聞こえ、俺は大声で名前を叫んだ。
sya「ひとらんさん！？どうしたんすか！？あんた・・・」
ht「話は後！今どこ！？Aちゃんは！？」
sya「今もうすぐ地下を出ます。Aも一緒です。ただ匂いが刺激みたいで、ゆっくり行ってます」
まずい。脳裏に浮かぶあの最悪な瞬間。俺はただ走る。
ht「シャオロン！いいか！絶対に無理はするなよ！退避も戦略のうちだからな！鳩が現れたらすぐに俺を呼べ！いいな！？」
俺のあまりの気迫のせいか、シャオロンが押され気味に承諾の返事をした。俺は壁にある見取り図を見て地下に行く階段へと向かう。すると、視界の端に１０を超える白い影。
クソックソックソオオオッ！！！
ht「来るな！！シャオロン！！」
視界に映る見覚えのあるニット帽に俺はそう叫んでいた。シャオロンの驚きの声が先か、あいつらの鱗赫が飛んでいくのが先かは分からなかった。ただ、その鱗赫が、Aちゃん諸共であったことだけは分かった
上の天井が崩れ、埃が舞う。辺りが静まり返る。
そんな、嘘だ・・・っ
sya「ごほっ、クソッたれ。Aもおるんやぞ！！」
元気に吠える声が聞こえた。埃が晴れて、姿を現したのは胸にAちゃんを抱いたボロボロになって赫子を出したシャオロンがいた。
sya「怪我無いか？A」
シャオロンの問いに頷くAちゃん。よかった。怪我はなさそう。そう思い、シャオロンを見やる。すると、目を見開いた。
ht「シャオロン、お前！」
そういうと、シャオロンが目で訴えてきて、それ以上は言えなかった。俺の声に気付いたのか、Aちゃんもシャオロンをよく見る。そして、焦りだす。
「シャオちゃん！！シャオちゃん！傷！血がっ！」
sya「キャンキャンうるさいねん。喰種にとっちゃかすり傷や」
わしゃわしゃと犬を撫でるように、Aちゃんの頭を撫でる。
嘘だ、落下した鉄柱に脇腹を貫かれている。明らかに重症だ。それに、始めから作戦に参加しているんだ。いったいどのくらい赫子を使った？あとどれくらい使える？
そう考えていると、２人のやりとりを唖然と見ていた鳩達が武器を握りなおしていた姿を見て、俺もシャオロンも構えなおす。
そして、シャオロンが口を開いた。
それは、その場にいる全員が驚いた言葉だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 423人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごり(プロフ) - 初めまして、素敵な作品ありがとうございます。初めて泣きながらお話を読まさせて頂きました。完結から時間が経っていますが、どうしても感想をお伝えしたくコメント書かせてもらいました。本当に本当に大好きなお話です。ありがとうございました。 (2022年7月11日 10時) (
レス) @page17 id: c2cbe84a63 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこ派のきのこ(プロフ) - 泣いた (2020年10月13日 9時) (レス) id: a5c7da5ee8 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 都築さん» お待たせして申し訳ございません。実習が重なってしまって…。喰種は悲しい物語が多いので、幸せENDは最後にしたいとおもいます|дﾟ)ようやく会えた2人。さてどうなることやら… (2020年8月17日 18時) (レス) id: 96be6f7c71 (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 失礼します。めちゃくちゃ好きなので久しぶりの更新嬉しいです。体調には気をつけて頑張ってください。次の更新も楽しみにしてます。 (2020年8月16日 18時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月27日 20時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおい | 作成日時：2019年11月10日 22時
