3話 ページ5
木舌side
肋「そうか。全員ご苦労だったな。後はゆっくりと休め。」
全「ハッ」
肋角さんの部屋を出て、自室に戻る。
そこには酒瓶が転がっており、俺は苦笑しながらそれを隅に寄せて新しい酒瓶を開けた。
そして、今日の任務での印象に残った事。それは、亡者ではなく
木「Aちゃん、か。」
あの子と同じ名前。そりゃあ、同じ名前なんて探せばいるだろう。しかし
佐疫が生者を送っているのを廃校の2階から見ていた。
そう。その時ようやく見えたのは
木「偶然、だよね。まるで大きくなったAちゃんみたいだった。」
そう、Aの姿があまりにも昔の少女と似すぎていたのだ。
自分は鬼で、相手は人間。
もし、生まれ変わりでも、その家系でも、自分の事は覚えていない。
人間の魂は、必ずリセットされるから。
自分を救った少女は、もうこの世に存在しない。
木「そんな事。分かっている。でもやっぱり」
諦めきれない。
彼女は、大切な存在だから。
小屋に入れられた後、少女は村人に連れ去られた。
俺は、小屋から出た瞬間、地獄に連れ戻された。
だから、少女がどうなったか知らない。
そんな暗いことをかきけすように、また酒を口にする。
するとドアをノックする音が聞こえた。
こんなことをするのはアイツくらいだ。
木「んー？どうした？佐疫ー？」
佐「また、飲んでる。仕事だよ。Aちゃん。亡者になったみたい。」
呆れたように言うのはいつもの事だった。
しかし、仕事の内容を口にした瞬間、勢いよく椅子から立ち上がる。
イスが倒れるほどに。
木「どうして」
守れなかった
名前が同じだけかもしれない。
だけど、守れなかった。
佐「どうやら、ネックレスを落としたようで廃校に戻ったみたい。それで、そこにまた集まってきた妖怪に………木舌？」
木「怨霊化は進んでいるのか？」
切羽詰まった様子で聞く木舌。
佐疫はいつもと様子が違う事に疑問を抱きながらも答えた。
佐「いや。まだみたい。今はネックレス探しに集中してるみたいで人を殺してもいないよ。」
佐疫の言葉に安堵をし、斧を持って気を引き締める。
佐「もう行くの？」
木「ああ。少し、気になる事があって。」
緑色の瞳を鋭く光らせながら、木舌は急いで廃校に向かった。
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (
レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)ｗ凄いあだ名がｗ更新頑張ってください！ｗ (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした（ﾊﾞﾀﾝｯ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます！ (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう！羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2016年4月23日 18時
