21話 ページ23
貴方side
大会が終わった後。
勝ち残った者達を祝う宴が開かれた。
私は、一足先に宴を抜け出して部屋で一人酒を楽しんでいた。
貴「月が、綺麗………」
今日の皆の勇姿を思い出しながら、ふと外を見た。
現世ではなかなか見られない紅い月。
毎日の輝き続ける月を見てると、やはり自分が生きていたところとは違うと分からされた。
なのに、寂しさも悲しさも無かった。
ただ、分からされただけ。
また、一口酒を流し込もうとした時、部屋にノックの音が響いた。
どうぞ、と声をかけるとへらへらと笑いながら顔を赤らめた木舌さんだった。
木「Aちゃーん！！」
貴「うぐっ！ぎのじだざん。ぐるじい」
部屋に入るや否や、抱きついてきた木舌さん。
しかも、酔っているせいか力いっぱいに。
私は、木舌さんの背中を叩き緩めるように促す。
すると、拘束を解いた木舌さんは、私が背を預けてる背もたれに片手をついた。
そして、片足を私の間に入れて椅子に膝を乗せた。
そのまま、空いてる方で顎をクイッと持ち上げられる。
流れるような動作に、何十日一緒に過ごした経験に驚かなくなったのは私のせいじゃない。
二日酔い常習犯のこのヒトのせいだ。
木「ｸｽｯ。もうすっかり驚かないね〜。」
へらりと笑った後、木舌さんは私の髪に口付けを１つ落とす。
これも、何回もやられた。酔ってる時に
貴「誰のせいですか誰の」
呆れのため息をつくと、「おれかな〜」とニコニコ笑いながら、額に口付けを落とす。
このヒト、酔うと相当なキス魔になるようだ。
木「Aちゃん。明日は来るんだよね？」
突然、木舌さんの目が寂しげに揺れた。
貴「行きますよ。貴方の勇姿を見に」
私がそう答えると、木舌さんはそっかぁと笑う。
その姿は、私より大きいのに小さく見えて、まるで『あのとき』のようだった。
？アノトキ？
私は、腕を伸ばすと、彼の首もとに絡めた。
そして、そのまま自分の方に引っ張り首もとに頭を押し付けた。
貴「私は、多分。怖がると思います。」
その言葉に木舌さんはぴくりと肩が上がった。
貴「でも、嫌ったりはしません。」
絶対です。約束します
そう言うと、木舌さんは嬉しそうに『そっか』と呟いた。
木舌さんの雰囲気が変わったと思い腕を離そうと………
ペロッ チュウッ
貴「ッ〜〜〜」
体に変な感覚が襲い、私は体を震わせた。
こんなこと、酔っている時にされたこと無かった。
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (
レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)ｗ凄いあだ名がｗ更新頑張ってください！ｗ (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした（ﾊﾞﾀﾝｯ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます！ (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう！羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2016年4月23日 18時
