19話 ページ21
貴方side
数日後、鬼100体乱戦が予定通り開催された。
肋「今日は、お前達の年代だ。昨年の死亡数を出来るだけ減らせるように心がけろ」
全「ハッ」
木「皆頑張ってねー」
災「今年は何人生き残るんでしょうね」
私達の部署からは8人引き抜かれた。
勿論その中には、昨年生き残った5人がいた。
8人は、目を爛々と輝かせて敬礼をした後、選手用の会場へと向かっていった。
貴「あ、声かけるの忘れてた。」
木「あはは。大丈夫だって。応援があっても無くても、あんまり変わらないから」
木舌さんは、私の肩に手を起きながら微笑んだ。
そして、いつの間にか持参していた酒をあけ………
ﾊﾞﾝｯ
ﾊﾟﾘﾝｯ
木「あああ！！おれの酒があああ」
泣き崩れる木舌さん。視界の端でキラリと黒光りするモノが見えて、そちらを見た。
案の定、黒い笑顔を浮かべた佐疫さんと目が合った。
佐「Aちゃん、言い忘れてたけど木舌が酒飲もうとしたら、殺していいからね」
言外に(殺せ)と命令されている事に即座に気付くと、私は何回も頷いた。
佐疫さんはそれを満足そうに見ると、会場へと戻っていった。
木「佐疫の鬼！悪魔！！」
幼子のように言う木舌さんに乾いた笑顔を向ける。
それに、ショックを受けた様子の木舌さん。
後ろで、笑いを圧し殺すようにｸｯｸｯと笑う声が聞こえ、そちらを見た。
すると、少し涙目で笑う災藤さんと口元に笑顔を浮かべて煙管をくわえる肋角さんの姿があった。
災「すっかり、鬼として馴染んできたようだね」
肋「他の奴らとも、な」
フウッと息を吐く肋角さん。
私は、だんだんと恥ずかしくなり自分の武器の針を手に取りいじった。
木「うーん。あと10分くらいで始まるかな。Aちゃん。しっかり見とくんだよ？」
隣に座り、ぽんぽんと頭を撫でられる。
貴「ん………」
私は、針を弄りながら小さく頷いた。
何て言うか、木舌さんといると凄く調子が狂うんだよなぁ。毒気を抜かれるというか
木「武器の扱いに慣れたら、実戦任務が追加されるよ。てか、そっちがメインになるけどね」
木舌さんは、いきなり私が手に持っていた針を取ると、指先でくるくると回して遊び始めた。
座高に差があり、帽子でさらに見上げないといけない。
良く怪我しないなぁと呑気に考えながら、私は始まるまで木舌さんの話に耳を傾けた。
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (
レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)ｗ凄いあだ名がｗ更新頑張ってください！ｗ (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした（ﾊﾞﾀﾝｯ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます！ (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう！羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2016年4月23日 18時
