16話 ページ18
木舌side
Aちゃんの目つきが変わった。
赤紫の瞳が不自然に光っていた。
彼女は、入れ物から針を取り出すとただそれを眺めた。
それはもう、取り憑かれたかのように
木「随分、平べったいんですね」
彼女の手に収まっている針を見ながら、不自然に思った事を呟く。
肋「ああ、事情を話したら少し対戦用に作り変えて貰ったんだ。」
肋角さんは、針を手に取るとツーッと撫でた。
すると、針に一筋の赤い液体がまとわりついた。
肋「平べったいのはこのためだ。横幅は刃物にしてある。刺すだけでは少し心配だからな」
肋角さんは、そう言うと針を拭いて入れ物に納めた。
肋「A、どうだ？」
肋角さんの呼び掛けに、Aは正気を取り戻した。
そして、満面の笑みを浮かべた。
貴「これがいいです！！」
パシャパシャ
貴「？！」
肋／木「すまない。／ごめん。つい」
肋角さんが、どこからともなく一眼レフを。おれはデジカメを取り出して撮っていた←
これが、田噛だったら殴られていただろう。
木「針かぁ。うーん。誰か教えられそうな人いないしなぁ。」
あれやこれやと探すがいっこうに浮かばない。
すると肋角さんが、ニヤリと笑った。
肋「教えるより見た方が早いだろ。」
木「と、いいますと？」
肋「もうすぐ、゛あれ゛があるだろ？」
木「嗚呼。アレですか」
話についていけてない様子のAちゃん。
目をぐるぐると回していた。
木「年に一度。年齢別？まあ、そんな感じで色んな部署からかき集めた100人の鬼同士で戦う娯楽があるんだよ」
貴「戦うのに娯楽？！え？！てか、他にも部署あるんですか？！」
木「うん。あるよ。ルールはいたって簡単。時間終了までに何回死んでも最後まで立ち上がっていた人の勝利」
口を開けて唖然としているAちゃん。
まあ、肋角さんの言うとおりかも。
見て、技を奪うのも一興。
肋角さんは、後は任せたと言うと部屋を後にした。
貴「ちなみに、去年勝ったのは？」
恐る恐ると言った様子で聞くAちゃん。
木「おれの年代は、おれだけだよ。谷裂達は谷裂。斬島。佐疫。平腹。田噛。」
貴「ええ？！皆さん全員じゃないですか！！」
驚きの声をあげるAちゃんに、おれは微笑んだ。
木「そりゃあ。ここは前線の中の前線だからね。肋角さんが引き抜いた子ばかりさ。」
おれの言葉に、Aちゃんは、ただ言葉を無くしていた。
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (
レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)ｗ凄いあだ名がｗ更新頑張ってください！ｗ (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした（ﾊﾞﾀﾝｯ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます！ (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう！羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2016年4月23日 18時
