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3話 ページ3
「ま…じで、どういうこと。私トラックに轢かれて死んだんじゃないの……他にも生きてて病院で目覚めるとかなら分かるけどなんでこんな森の中…しかもあんな月見たことないし…」
現状について行けず、次々と口から盛れる愚痴。助けて欲しい。人間いるかも〜と思い歩みを進めてみても更に深いところまで行ってしまっているような気がする。
もしここが死後の世界なら私は辛くて座り込んで大号泣してしまいそう、割と冗談じゃなくて。それに何故か、私の中でいちばん大切だった記憶が失われてるような、そんな感覚があった。
「え！人間！？」
悲観的にとぼとぼと歩いているとスラッとしたスタイルの良い人間が視界にうつる。たったそれだけで多分私は今日一安心したかもしれない。…のに
その人はこちらの声に気づいてか振り返った後に衝撃でか目を見開いた。
「なんで、ここに人間が…」
冷静になって考えてみれば怖すぎる意味深な発言。
でもあまりにも非現実的な現実に脳が疲れていた私はそんなこともお構い無しに「助けて下さい！トラックに轢かれて目が覚めたらこんなところに居たんです！」と泣きながら助けを乞うた。
普通に、変人だったと思う。
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作者名：人間 | 作成日時：2024年1月7日 20時
