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1話 ページ1

え、と気づいた時にはもう遅かった。
見間違うことなく青色を放っている信号とこちらへもの勢いで向かってくるトラック。

どうしよう、死にたくない。という感情がどっと沸き上がる。そのままギュウ、と握りしめた大切なストラップと周りのキャー！という悲鳴。

体は動かないのに、見える景色は妙にスローモーションで。
確かな『最後』に思い浮かべるのは親でも、親友でもなく。

ずっと大好きなあの人だった。

2話→



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作者名：人間 | 作成日時：2024年1月7日 20時

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