アニマルセラピー 【 特殊審神者 】

アニマルセラピー1日目 ページ2

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………目の前で困ったように俺を見てるのは、人の形をした何か。

けど人じゃない…
人間特有の匂いもしないし、感情もあんまり感じない。


彼等が トウケンダンシ なのかな



こんのすけ『雪さま。こちらが刀剣男士の皆様ですよ!』


『……人じゃないんだ。』


こんのすけ『はい!刀剣男士の皆様は
付喪神ですよ』


『つくもがみ?』


こんのすけ『説明するとややこしいですから…
とりあえず、小さな神様だとでも思ってください』



こんのすけくんはそう言うと
今度は、俺には分からない言葉でトウケンダンシの皆に話しかけ始めた。

…あの言葉はあまり好きじゃない。

黒いムチで殴られる時も、鎖で首を締められる時も、蹴られる時も、あの分からない言葉を叫びながらされたから
何を言ってるのかも分からなかったけれど
言葉にこもってる感情も表情も起こっていたような気がした。



こんのすけ「ですから!この方が今日から皆様の主になる方です!」


小狐丸「この方も何も、ソレは獣であろう?」


和泉守「何より!俺達は本霊に戻る事を望んだんだぞ!新しい審神者ってのはどう言う意味だよ」


こんのすけ「ソレとは何です。獣であろうと等しく一つの命に変わりありません。
なにより、雪さまは皆様と同じように人の醜さも心の痛みも知っておられる方です!

確かに
皆様本霊に還る事を望まれ、その望みは政府に受理されました。
ですが今のご状態で本霊にお戻りになられるのは、勿体なかろうと。

本霊の皆様御本人からの御言葉です」


和泉守「はぁ!?」


こんのすけ「…皆様は、確かに戦う為に顕現されたには違いありません。
ですが
人として顕現されたのなら、人としての温もりを知ってからも遅くはないだろうと言う事でした

……ですが。
皆様の元へもう一度人間の審神者を送るのも、という事で…

この方が貴方達の元へいらっしゃったと言う訳です。

…ほんの少しで宜しいのです。
ほんの少しだけ、雪さまとこの本丸でお過ごしになられてはみませんか


ねぇ?雪さま。」


「?
んな゛ぅ」


こんのすけ「世間一般的に言う。

アニマルセラピーですね。
さて、こんなに可愛い雪さまと一緒に暮らすのか

追い出して人間を迎え入れるか

どちらが宜しいですか。」


「…??
ん゛ぁぅ?」

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