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7話 ページ7

普段からは考えられないような冴の反応を見れただけ十分な気もする。
あの日から俺の心の中にぽっかりと穴が開いていた。何かを失ったような、そんな穴。だから、どうしようもなくて、ただ困ったように笑うことしかできなかった。



「ごめん、お前の期待に、答えられなかった。」



その時、どんな顔をしていたのかはわからない。でも、冴の顔が今までで一番悲痛に歪んだから、とてもいい顔はしていなかったんだろう。
お前だって、辛いはずなのに。ごめんな、冴。
冴は苦々しげな顔でクソっと吐き捨てると、勢いよく俺の体を引き寄せて抱きしめた。




「………お前が話してくれるまで、何も聞かない。でも、これだけは答えてくれ。」




「監督を殴ったのは、なんでだ?」




冴の口から出てきた疑問は彼らが貼り付けた嘘を否定するようなものだった。俺は家族を侮辱されたことではなく、FWとして出してくれない監督に不満を持って殴ったということになっている。
だけど冴は俺がなぜ殴ったかを大方予想できている。そしておそらくそれはあっている。俺が感情に振り回されるとしたら、それぐらいしかないから。




「………冴たちを、侮辱された。これだけは、耐えられなかった。」




「……そうか。嫌なことを思い出せたな。悪りぃ。」




そう言って強く抱きしめてくれるから、俺はその温もりに身を委ねた。その温もりがあまりにも優しいから、全てを投げ出したい気分になった。



俺はどうすればよかったんだろうな、冴

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鷹央(プロフ) - pixivでも掲載しています。ややこしいことをしてしまってすみません (2023年3月15日 21時) (レス) id: 4cc9baeca7 (このIDを非表示/違反報告)
サイラ(プロフ) - 失礼ですが,pixivでも活動していらっしゃるんですか? (2023年3月11日 0時) (レス) @page2 id: 25e3ef7092 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - コメント失礼します。とても綺麗な文章と素敵なお話で読んでて胸が締め付けられました……!!続きが気になって仕方ありません。これからも応援しております!体調にお気を付けて更新頑張って下さい!!素敵な作品をありがとうございます! (2023年3月5日 20時) (レス) @page13 id: 31d680217c (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - めっちゃ最高でした!!糸師兄弟がとても好きなので、嬉しかったです!無理しない程度に頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2023年3月5日 3時) (レス) @page7 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
鷹央(プロフ) - わざわざ教えてくださってありがとうございます! (2023年3月4日 22時) (レス) id: 4cc9baeca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茨姫 | 作成日時:2023年3月3日 23時

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