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気にしている前髪のことを言われてついカッとなった私は、その勢いで後ろを振り返った。
そこには、少しだけ息を切らした轟くんがいて、私は思わず食べかけのかき氷を道端に落としてしまった。
「………楠目、か…？」
「…うん………なんで、急用は？」
「ああ……いや、」
「どうせ嘘だろ。オメェも。」
「え！？」
ケッと、どこか面白くなさそうにした爆豪くんは、そのまま人混みの中に消えて行ってしまった。
……爆豪くんが、迷子になりますように(？)
「…嘘って、どういうこと？」
「………お前の、反応が気になって……」
「…………」
「…俺は、多分お前は俺がいなくても楽しむだろうって思ってた。けど、上鳴がもし、楠目が俺がいなくて寂しがってたら、チャンスあるんじゃないかって、」
「……ば、っかじゃないの…！？」
「悪りぃ」
「……………」
沈黙が流れる。周りの人たちは、もうすぐ花火が上がるからと慌てて移動をしていく。ここじゃ、花火見えないかな。
バッグの中で震える携帯は、今だけ無視して、私は轟くんの顔をまっすぐに見つめた。
「(お茶子ちゃん、ごめん)」
きっと、花火が上がるからそれを知らせてくれたであろう着信も今は出れない。
「…楽しかったよ。みんなと一緒に屋台回ったり、かき氷食べて舌の色が変わったり、」
「…………」
「……でも、悔しいけど……轟くんがいたらもっと楽しかったかもって、……思っちゃったよ。」
「っ、楠目…」
「浴衣だって、せっかく着てきたのに、轟くんは来ないし…！」
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きよりん(プロフ) - とても面白いです！続きがすごく気になります！！ 最後のこはねのはなし がありますよね？あれを"こねた"と読み間違えて、何を捏ねたのかな？と思いました（笑） (2018年8月23日 0時) (
レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月22日 23時) (レス) id: 07de0b9a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはね | 作成日時：2018年8月22日 22時
