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歩いて駅へ向かう。会社に行く方向とは逆の電車に乗って向かう先は大きなショッピングモールへ。
休日だから人が多い。家族連れや、カップル…学生とか。今更カップルを見て思い出したり、感傷に浸ったりはしないけど、ああいう雰囲気に憧れるなとは思う
今度は経済的にも精神的にも大人な人と付き合いたいな…
「Aちゃん?」
『あ、ごめん、行こっか』
ぼんやりとしていた私を心配に思ったのか、蓮くんが顔を覗き込んできて少し驚く。遠くで見てもイケメンだけど、近くで見るとよりそれが分かる。
さっきから若い女の子たちがすれ違うたびに蓮くんを見てうっとりしてるような気もするし。さすがモデル…
「香水買うの?」
『うん、もう少なくなってきたし。新しいの買おうかな〜って』
「めっちゃ女の子みたいな匂いすんね」
『なに、その感想』
愛用していた香水がそろそろ無くなりそうで、同じやつでも良かったけど…せっかくから新しい香りのやつがいいなと思って。
悩んでいたところに声をかけてきてくれた美人店員さんにそう話すと、店員さんは「そうですねぇ…」と少し悩んだあと、隣にいる蓮くんを見た
「彼氏さんはどんな匂いが好きなんですか?」
「えっ」
『……あ!彼氏じゃないです!』
「あっそうなんですね…!てっきり恋人だと思ってました…」
ごめんなさい、と謝る店員さんに笑って蓮くんと目を合わせると、蓮くんも笑っていた。昔から弟みたいに思っていた子と歩いて恋人だと思われるのは驚いたな…
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もこ(プロフ) - ねこさん» はじめまして!コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです…!マイペース更新ですが、よろしくお願いします^^ (2021年9月24日 14時) (レス) id: 658e08c43b (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 初めまして、これからの進展が楽しみです! (2021年9月23日 13時) (レス) @page7 id: 336371199e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もこ | 作成日時:2021年9月22日 18時