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富田江side
普通の生活に慣れてない状態で、七人部屋は無理があるだろうと、しばらくは松井と二人部屋で過ごすことになった。
松井は僕が本丸に来た時からずっと世話を焼いてくれている。
松井「一人で大丈夫かい？」
富田「嗚呼…」
障子を開けると
満天の星空に秀麗な三日月が浮かんでいた。
夜空を流れる天の川を見るなんて初めてだ。
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富田「あ…」
厠から部屋へ戻る長廊下。
夜空に目を奪われていて気がつかなかった。
審神者と鉢合わせた。
審神者も驚いた顔をして、すぐに僕から距離を置いた。
お互い美しい三日月に気を取られていたらしい。
煌斗「…蓮の花が綺麗ですね」
窓の外へ視線を落とす。
大きな池に月に照らされた蓮の花が浮かんでいた。
審神者に敬語を使われるなんて、なんだかむず痒い。
困った顔をする僕を見て、
また審神者も困ったように微笑んだ。
煌斗「すみません…昔からの癖でして」
篭手切から、審神者はいわゆる「偉い人」だったと言うふうに聞いている。
「偉い人」にしては、あまりにも低姿勢だ。
富田「…その」
まだ助けてもらったお礼ができていない。
富田「ありがとうございました…」
頭を下げた僕に、審神者は顔を上げるように言った。
富田「僕に敬語なんてよしてください。
僕は頭を下げられるほどの人じゃありません」
そう言う審神者自身から、この本丸全体から感じる
膨大でそれでいて上質な霊気は、この審神者が十分に力のある審神者だという何よりの証だろう。
ましてや、この本丸の広さ。ただもんじゃ無い。
富田「…篭手切から聞いた。偉い人だったって…」
敬語を外す分、小声になってしまったが、
審神者は気にせずに言葉を続けた。
煌斗「それほどの者ではありませんよ。
僕はただ、日々を穏やかに過ごさせてもらっていただけです。ここでの毎日もとても楽しいですがね」
「では、おやすみなさい」
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松井「おかえり。随分と長かったね」
富田「……話してきたんだ」
松井「…そうか」
松井は嬉しそうに微笑んだ。
………
今までで一番長いページになりました。
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あんのお餅(プロフ) - 海さん» えっ！どっちもカッコイイですよね！ニキとバンチャンが好きです🤍 (4月17日 1時) (
レス) id: 9d4a07154d (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - あんのお餅さん» 質問ありがとうございます！ENHYPENとstray kidsが大好きです🫶 (4月16日 0時) (レス) id: 3f93b5de8c (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - K-POPどのグル好きなんですか！？ (4月11日 1時) (レス) @page40 id: 9d4a07154d (このIDを非表示/違反報告)
蒼宙2(プロフ) - 杏さん» 別垢からレスさせて頂きます。嬉しすぎるお言葉ありがとうございます！こちらこそ、素敵な読者様に出会えて本当に嬉しいです！亀さん以下更新ですが、これからもどうぞ宜しくお願い致します！！ (2022年5月4日 23時) (レス) id: c5c1b15f44 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - コメント失礼します。もともと江派が大好きで、ですけど江派の小説は少なくて悲しかったのですがこのような神作品に出会えてよかったです！！これからも頑張ってください！！ (2022年5月4日 22時) (レス) id: ecbb11d3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2021年8月21日 3時
