#21 失敗作 ページ25
早乙女若葉side
昔から両親に言われてきた。お前は普通の子とは違う。
昔から芸術に携わってきた家。
そんな所に一人生まれた私は、当然のように幼い頃から
色んな事を習わされたわ。
『«お父さん。もう手が痛くて弾けない。»』
｢«駄目だ。この譜面を全て弾けるようになるまでは、この部屋から出てはいかん»｣
『«ねえお母さん。私も外で遊びたいわ»』
｢«まあ何を言っているの。貴方は外で走り回ってるあんな子たちとは別物なのよ»｣
別に自分がやりたいわけじゃない。
なのに、続けなければいけない辛さ。
でも辞めるなんて許してもらえる訳が無い。
私の幼少期は、厳格な親によって抑圧されていた。
そんなある日、自室でテレビを観ていると、
ステージの上で、歌って踊るアイドルが映し出された
それは宝石のようにキラキラしていて
幼かった私の心を一瞬で奪った。
それから私はアイドルグループのＣＤを買ったり
私なんかよりもっとアイドルに詳しい友達に、両親に秘密でライブに連れて行って貰ったりした。
高校生になった私。
成績優秀、コンクール受賞多数。
ここらで一番良い高校に入学してなお、学年トップ。
いつも通り寄り道せずまっすぐ学校から帰ってきて自室に戻ると
私の部屋が荒らされていた。
その場に立ち尽していると
後ろからお父さんが来て、こう言った。
｢«そんなくだらないもの！お前には必要ない！！»｣
アイドルのグッズが全てなくなっていた。
それから私は、お父さんにもお母さんにも逆らうようになった。周りの人達は、そんな私を反抗期だとか言ったけれどそんなんじゃない。
親の言いなりには、もうなりたくなかった。
それと同時に私は本気でアイドルを目指すようになった。
ある日のこと。バイト帰りに街を歩いていると芸能事務所にスカウトされた。
芸能事務所に入ってからは、歌も踊りも教えて貰えて、大好きなアイドルに近づけるチャンスになった。
それから何年か経ち、私はアイドルのオーディションを受けた。
その結果、合格。
首席はハユン。
首席は無理だったけれどアイドルになることが出来て、
本当に嬉しかった。
それから合格者上位4人でこのグループが作られた。
そして来月迎える初ライブ。
緊張はしている。でも絶対に成功させてみせる。
ライブを成功させて、親を見返してやりたい。
そして、あの日心を奪われたアイドルに近づきたい。
そう強く思う。
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なつめみく - ﾊﾙｶﾁｬｧﾝの登場回数少なくね？っておもったら出てきて発作おこすかとおもた三月結婚しようか。 (9月27日 10時) (
レス) @page21 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - いすみんの妹になりてええ。はるちゃん大好き (2021年9月29日 16時) (レス) @page11 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
A O(プロフ) - うちわさん» ありがとうございます！すみれさん溜息が出るほど美しいですよねぇ……。歌番組とかで絡ませられるようにします！リクエストありがとうございます！！ (2021年8月27日 17時) (レス) id: 08d9162f63 (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - あと続編おめでとうございます！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: d2dc7b39a7 (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 話を読んでいたら花巻すみれの文字が見えて思わず衝動でコメントしてしまいました。更新頑張ってください。もしよければ花巻すみれとの絡みが見てみたいです！地味に推しなので、、、 (2021年8月27日 16時) (レス) id: d2dc7b39a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧宙 | 作成日時：2021年7月22日 9時
