twst短編兼ネタ帳 (ページ5)

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どうして♦ ページ5

ケイト先輩と図書室で勉強をしている時ふと気になったことがある。どうしてケイト先輩はこんなにマジカメに夢中なのだろうか。
　私の視線にケイト先輩が気付いたのか声をかけてきた。

ケイト「どうしたの？わからないことがあったらけーくんになんでも聞いてね!」
『いえ、特に、別にないです！』
ケ「そう？じゃあお勉強頑張って！」

　特にないと言ってしまったが気になる。このままじゃ勉強に集中できなさそうなので聞いてみることにした。

『あの、ケイト先輩。』
ケ「ん？なになにわからないところがあった？」
『勉強のことじゃないんですけど、どうしてそんなにマジカメに夢中なのか気になってしまって……』

ケ「あぁ、これはね思い出みたいなものだよ。オレ転校とかよくしてたから卒アルがないんだよね。でも卒アルがなくてもこれだったらずっと残ってるしね。」
　そう話すケイト先輩の表情は普段とあまり変わらないけどどこか影があるようだった。
『そうだったんですか。なんだかデリケートな部分に触れてしまって申し訳ないです。』

ケ「全然気にしてないよ〜ていうかオレ触れられたくないことは話さないし。」

『そうなんですね。気になっていたことが分かってすっきりしました。これで勉強も集中できそうです。』
ケ「なら良かった。お勉強頑張ってね～」

　誰も知らない。知られたくない。オレがマジカメをやってる本当の理由、もしこの世界からオレが消えた時、誰かにオレの存在を気付いてもらえたら良いななんて思ってるなんて。