Ep.11 ページ20
悟が廊下を歩いていると、ばったり任務から帰ってきた棘と鉢合わせた。
「あ、 お疲れサマーランチ〜。
ん? 碧は?」
「明太子」
「一緒に帰ってきてないの?」
「しゃけしゃけ」
「なんで?」
なぜこの男はここまで碧のことを聞いてくるのか...
棘は少し苛立ちを感じつつも、すじこ。と答えた。
「人と会う約束? へー....そう。
ま、棘もしっかり体休めなよ〜」
ヒラヒラと手を振って、悟はどこかへ行ってしまった。さすがに、誰と会ってるの?までは聞いてこなかった。 聞かれたとしても棘が知るはずない。
むしろ棘は、碧はてっきり悟と会うのかと思っていたのだ。
棘はぶんぶんと顔を横に振り、考えるのを止めた。
考えるだけ無駄だ。 彼女を全て理解しようとしなくていい。 ゆっくりでいいんだ。
そう言い聞かせるのがいつからか棘の習慣になっていた。
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
IsANe(プロフ) - とあるモチさん» コメントありがとうございます! ご期待に添えるよう頑張ります!! (2020年5月12日 1時) (レス) id: 8fefbb8a59 (このIDを非表示/違反報告)
とあるモチ - めっちゃおもしろいです棘カッコいい!!これからも更新がんばって下さい!! (2020年5月12日 0時) (レス) id: b97e9ef115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:IsANe | 作成日時:2020年5月7日 6時