Coda ページ28
「じゃあな〜あとはごゆっくり〜」と全然酔っ払って無いのに作業室をクプスオッパが出て行った。
今日はクリスマス。
他のメンバーはそれぞれで過ごしている中で私は予定を立てていた時に隣にいたクプスオッパを誘った。特に、理由はない。隣にいたから。ただそれだけ。
その後ウジも誘って結果3人になったわけだけど、クプスオッパは気を遣ってかなんなのかニヤニヤしながら部屋を出て行った。なんなんだあの人は。
残った半分の白ワインと冷めたフライドチキン。
「お前まだ呑むの？」
『いや、もう辞めとく。』
クプスオッパに合わせて飲んでたら眠気が凄い。瞬きが重くなって来た。
ソファの上に脚を畳んで乗せて背もたれに頭を預けた。
本格的に眠い。
「お前ここで寝るなよ風邪引くから」
『うん…』
「おい」
溜息をついて机の上を片付けていくのが瞼半分でも分かる。
『ジフナ』
「あ？」
『あのさ』
「なんだよ」
『再契約、しなかったらどうしてたかな』
「…どうもこうもしてないだろ。
お前が自分の為にした選択なら幸せでいてくれないと困る オレが」
『…私さ、自分の幸せってなんだろうって考えてさ』
彼が片付ける手を止めて隣に腰掛けた。
『アイドルとしては怒られるかもしれないけどさ』
「なんで怒るんだよ」
『…私は音楽を作って、ダンスを作ってそれで人々の反応を得ることも勿論嬉しいけど、結局自分の大切な人達と笑って泣いて時間を共有することが何より幸せかも、って
めちゃくちゃEだよね』
「Eだな。」
『だから、幸せだよ。今。この瞬間も。これからもきっと。』
閉じていた瞼をゆっくり開けるとソファにもたれて腕を組んでいた彼と目が合った。
『わあ』
「わあ」
それがなんだか面白くて思わず声を上げて笑ってしまった。
『はあ、なんかクリスマス感無いな』
「はあ？お前ふざけんなよ帽子まで被ってやったのに」
『そうじゃん サンタ帽』
嫌がってたけどえークリスマスなのに？えー空気読めないなあ…えーと言い続けてたらダルそうな顔して被ってくれたつい数時間前。
クプスオッパはノリノリでした。
『クリスマスかあ……そしたらシュアの誕生日も一瞬だねえ』
「だな」
『1年終わるのか…2023年…』
「お前マジで寝るじゃんその感じ」
『えー…？』
ああダメだ本当に瞼重たくなってきた
「A」
『楽しかったな……ジフナ…』
「分かった分かった もう寝ろ。」
腕を引かれて身体ごと彼の膝の上に身体が落ちた。
『ああ…寝心地…悪…』
硬いんだよ…この人の膝枕…脂肪が無さすぎて…
「文句言うな落とすぞ」
『とか言って…落とさないじゃん………』
「…お前がそういうことを言うからオレがお前に甘いみたいになるんだろ」
『うん………』
微睡んできた空気の中でどんどん瞼が重くなる。
返事をするのも億劫だ。
「お前がこれからも幸せだなって横で笑ってたら良いなって思うよ…………
はいはい寝てんなお前ってそういうヤツだよな分かってました。
はぁ…
メリークリスマス」
深く深くに行く前に、髪の毛を撫でる温もりに安心してそのまま身を任せた。
また明日。
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なのこ5546(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！今の展開が気になってハラハラドキドキでやばいです（笑）更新は大変だと思いますが頑張ってください応援しています！ (2023年1月4日 1時) (
レス) @page19 id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
え - aaaのTwitterつぶやきで、CRAVITYとの絡み書いて欲しいです！！できればヒョンジュンでお願いします...！ (2022年12月26日 22時) (レス) @page12 id: d3ea50ec7c (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - えぴこさん» 嬉しいです！こちらこそ楽しんでいただいてありがとうございます…！ (2022年12月20日 20時) (レス) id: 459ebad9a2 (このIDを非表示/違反報告)
えぴこ(プロフ) - ハルちゃんのお話すごく好きなので今回のお話すごく嬉しいです(^ ^)いつも楽しいお話ありがとうございます！ (2022年12月20日 16時) (レス) @page1 id: ccb2929b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIN
| 作成日時：2022年12月20日 11時
