もしも94だったら ページ30
結局相手が誰なのか明かされないまま練習は再開して、95達は若干不機嫌になる。
『じゃあまたね〜』
ヌナが自分のペットボトルを持って早々に部屋を出て行こうと立ち上がるのを腕を引いて止めるジョンハニヒョン
JH「ヌナ〜行かないでよ〜」
『ヤァジョンハナ 帰ったら遊んであげるから』
オレ達にとっちゃ95は長兄達だし、特にクプスヒョンはリーダーだけど、そのヒョン達が唯一甘えられるのがヌナ。
とはいえこれは甘えの範疇に入るのだろうか。最早妨害ではなかろうか。
SC「ていうか前にさデートだなんだって言ってボムジュヒョンだったことあったじゃん 今回もそのパターンじゃない」
JS「ああ、あったねそういえば。」
JH「…そうなの？」
『さあ、どうでしょう！』
まだそんな押し問答をしていたらずっと何食わぬ顔で我関せずだったウジが立ち上がった。
ヌナ達の前を通り過ぎて扉に手をかけたと思ったらそのまま振り返り「ヌナ、オレ先行くよ」と。
その瞬間の95の空気。
『わ、ジフナ！待って待って行く！』
ペイッと音が鳴りそうな感じで手首を掴んでいたジョンハニヒョンの手を剥がしてウジを追うように駆けていく。
『ジフナ、置いてかないでよ』
「同じとこ行くんだから後から来ればいいじゃん」
『同じとこ行くんだから一緒に行けばいいじゃん…』
「わかったわかった」
モナウジと呼ばれるこの2人、モナ→→→ウジに見せかけて実際のところモナと同じくらいの矢印、もしくはそれ以上のものが向いてると思う。そしてヌナが自分に対して甘いことも分かっていてあのツン具合。
スングァンやミンギュみたいに「僕とご飯行くんだよねー！」とメンバーに自慢せずあの95の追求を見ても黙っていた。きっと、というか着いてきてほしくなかったんだろうな。
前を向いて部屋を出ていくウジの耳は赤くなっていた。
SC「結局ウジじゃん」
JH「はーやめやめ解散」
JS「ドギョマ、美味しいもの食べにいく？」
DK「いや切り替え早くない？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 703人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIN
| 作成日時：2022年11月19日 10時
