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目線の先にはプリクラを撮り終えて出て来たメンバー。

プリクラを観て爆笑しているクプスヒョン、ジョンハニヒョン、モナヌナ。

その後ろでそれを覗き込んで静かに微笑むウォヌヒョン。


するとヌナがウォヌヒョンに「一緒に撮ろうよ」と。
腕を引いて中に入っていく。
『皆!撮るよ!』
その場にいたメンバーでぎゅうぎゅうに入ると顔なんか全員ちゃんと入ってない。

「ヤァ、なんだよこれ!」
「ミンギュ顔やばいぞ」

笑ったり、チューしたり、ふざけながら撮ったプリクラが取り出し口にポトンと落ちた。

カラットの如く見つめていたらヌナがこっちを見た。

思わず背筋を伸ばした。見てるのバレちゃったかな。

『ドギョマ、おいで。行くよ』
ウォヌヒョンもこっちを向いて少し微笑んだ。

「待ってよヌナ」

ヌナ達に駆け寄ってウォヌヒョンの反対側についた。

いかんせんこんなに人数がいると、全員集まって食事をしたり、話をすることもあまり多くはない。結局チームで纏まったり決まったメンバーでご飯に行ったり。約束なんかしなくても宿舎でみんな一緒だったあの頃から考えると、年々回数は減っていく。


特にモナヌナとハルは違う階だし個人の仕事も多いから宿舎を訪ねてもいないことも多い。


それがちょっぴり最近寂しい。



「ヌナ、」


『うん?』


「ワールドツアー中一回は僕と一緒にご飯食べない?」


何気なく、出来るだけ何気なく聞いた。特別な誘いだと思われないように。
実際そういう意味じゃないんだけど、いやでも2人が良いな なんて頭の中で続ける言葉を探した。
 
なんとなく、ヌナは話をちゃんと聞いてくれて最後には自分が欲しい答えをちゃんと言ってくれるから。ヌナは大人数よりもちゃんと一対一で話したい人だ。

『ドギョミが誘ってくれるの珍しいね。もちろん良いよ。』

「うわ、良かった。」

『そりゃ、大事な弟からのお誘いですから。嬉しいでしょ。ドギョムが行きたいとこならどこでも行くよ』

頭を撫でようと、手を伸ばして思いっきり背伸びをするヌナ。

横にいたウォヌヒョンは「頑張れ〜」と鼻で笑う。


それに殴るフリをするヌナの手が遠のくから、頭を下げてヌナの手を自分の頭に乗せた。
ふんわり撫でられたその感触に思わず口角が上がった。


『じゃ、向こうに着いたら先に予定決めとこうか。そしたらそこはドギョムの日にしとく。』

そしてしっかり、オークランドで2人でご飯を食べてホシヒョンに誘われて「ごめん、明日はドギョムと約束あるから明後日かその後ね。」と断ってるのが耳に入ってちょっとニンマリしてしまったのは内緒。

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作者名:RIN | 作成日時:2022年10月1日 0時

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