Adagio2【プリンシパル番外編 SVT】 (ページ27)

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ホンサムとか同じポーズとかやりきってついにゲームに飽きたのか、今度はカラオケブーム。

ウジのソロに、ボカチのButterflygrave

落ち着いた夜に、皆も少しそんな雰囲気に浸って静かになる。

SC「次誰やる？」

『私、リクエストしていい？』

SK「誰？何歌う？」

『ハルに、歌って欲しいんだけど。』

HR「私？うわあ、メインボーカル達の前で…」

ハルが立ち上がってスングァンからマイクを受け取って画面の前に立つ。

『その…元々声楽でやってた曲を。ダメかな。』

SC「確かに、ちゃんと聴いたこと無かったかもしれない。」

HR「全然良いんですけど、歌えるかな。もう何年もまともにやってないから。」

声楽とはまたちょっと違うけど、好きでよく歌ってた曲にするね。と入れた曲はTime to say goodbye

軽くした発声練習がもう既に今まで見ているそれとは違ったもので、全員が椅子に座って彼女に視線を向ける。

澄んだソプラノの声に空気が一瞬で変わった。動画を撮っているミンギュも、口をあんぐりと開けて、固まっている。

よく知る部分を歌う頃にはもう、目から涙が伝うのが分かった。

最後の高音が出た瞬間息が漏れる。びっくりした。この子は、こんなことが出来るのにそれを続けずにこっちの道を選んだのかと。

「うわ…久しぶりに歌った……」

普段出してないところから声出たよと笑って振り向くけどメンバー皆があまりに静かでぎょっとした顔をした。

「え……オンニ、やだ泣いてるの？」

『…感動して』

SK「凄すぎて息するの忘れてたんだけど」

DK「ハル、本当に綺麗だった。本当に。」

JH「クプスも泣いてんじゃん」

隣に座っていたミョンホがそばにあったティッシュを渡してくれた。

『はあ、うちの子なんでこんなになんでも出来るの？こんな可愛くて賢くて歌えて踊れてラップ出来て、どうなの？』

立ち上がってスングァンに肩を組まれていたハルの腰に抱きついた。

『聞いてる？チェスンチョルこの子は私達が守っていかなきゃダメだよ』

「当然だろ！」

WZ「おい誰だこの女に酒飲ませたやつ」

DN「ヒョン、恐ろしいんですけどヌナはシラフです。」

今回のTTT 放送事故です。