Adagio2【プリンシパル番外編 SVT】 (ページ18)

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式典の後ベストプロデューサー賞を受賞したウジオッパとモナオンニは控室に入るなりメンバーにもみくちゃにされてお祝いされた。

ハニオッパなんて「あ〜ウリモナやっぱり天才だよ」なんで言いながら後ろから抱き着いて離れなかったし、クプスオッパも「誇らしいなグループでも個人でも表彰されて」とまるで父親のような眼差しで涙目だった。

「ウジオッパ」

「うん？」

まだモナオンニを囲んでいるハニオッパとシュアオッパ、スングァンを見ていたウジオッパの隣に行って声をかけた。

「受賞おめでとう」と拍手をすると、ありがとうと頷いた。

囲まれたオンニは笑いながらスングァンの頭を撫でたり、あ、ミンギュオッパまた蹴られた。

「オッパの作る音楽はいつも私に力をくれるし、同じグループのメンバーとして私も嬉しい。」

「…ありがとう」

壁にもたれて視線はメンバーの方を向けたまま2人。私たちは誰かと仲が悪いとか2人でいられないとか全くないけど、ウジオッパと私の2人はよくいるコンビじゃない。

それでも私はウジオッパが大好きだし、尊敬してるしオッパもオンニ同様私を気にかけてくれてるのは知ってる。

「あの曲を書いてる時のオンニは凄く…辛そうで私は何も出来なかったけどきっとオッパが助けてくれたんだよね？」

「……ハル」

「私、オッパといるオンニが好きだしオンニといるオッパが好きだから。これからもずっと2人の味方ですよ。何があっても。」

それに、オンニのこと話せる人が必要じゃないですか？と覗き込むと「お前も大人になったな」と口角を上げた。

「オッパより元々背は「そういうところアイツに似るな頼むから」

私の肩をポン、と叩いてオンニの元へ歩いていくウジオッパ。
クプスオッパに肩を抱かれて振り回されていたオンニはオッパに気付くと微笑んでハイタッチを求めて手を挙げた。

お互いの相棒で、親友で、最愛の人。そんな存在でいられる2人がちょっと羨ましい。

私もそんな人が出来るかな。