【獄都事変】獄卒になった少女の日記 (ページ15)

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4日後。

『A、任務に行くよ！』

貴「え？」

『ほら、早く早く！』

背中を押されて部屋を出た。

貴「そういえば、名前決まったの？」

『うん。災藤さんが、雨月(うづき)がいいんじゃないかな、ってつけてくれた。』

貴「雨月…」

雨「ほら、もうすぐ着くよ？ボク、初任務なんだから教えてね？」

貴「うん！」

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木舌side

木「雨月ちゃんが言う限りでは、あの日記には続きがあるらしい。あと、このネックレスからも、何か見えたって言ってた。」

おれの部屋に集まった全員が驚いた顔になった。

平「雨月って誰？」

佐「Aちゃんの先祖の子。」

谷「あまり信用していいか分からんが、見てみる価値はあるだろう。」

斬「そうだな。」

木「じゃあ、ネックレスからいこうか。」

ネックレスに触れた。

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？「どうしてアンタはこんなことも出来ないの！」

　バシッ

？「…ごめん、なさい。おかあ…さん。」

？「ちょっと！何見てるの？あっちに行ってと言ったでしょ？」

　バシッ

お父さん、はやく帰って来ないかな。
そんな事考えながらヒステリックに喚くお母さんにまた目をむけた。

？「お母さん、Aを叩かないで。」

母「じゃあ、翔が代わりになってくれるの？」

翔「う、うん。」

ここでそう言わなかったら、またこの人はAに八つ当たりする。

Aは泣いている。

瞬はさっき寝たばっかりだからしばらく起きない。

　バシッ

お母さんはお父さんにこびるのに、僕たち兄弟に八つ当たりをしてくる。
お父さんはそれに気づいていない。

最低の親だった。

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斬「…これは、Aの兄の記憶か。」

佐「しかも、本人も忘れた記憶じゃないかな？」

田「…これ、Aに見せない方がいい。」

木「そうだね。次は日記にいこうか。」

ページをめくった。

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中3になってから、家族以外のほとんど誰とも話さなくなった。まあ、図書室の先生にはよく相談にのってもらったけど。

クラスメイトと距離をおいて、趣味と部活と勉強に没頭した。

何の面白みも無い毎日だったけど、オンラインゲーム仲間はいい人ばかりだった。

そんな中、事件が起きた。
7月の終わり頃。

夕方、夕飯のための買い物に行く途中だった。

家を出て歩いていたら、何かに何かで口を塞がれて気を失ってしまった。

夕焼けがやけに綺麗な日だった。

字数制限ェ…。