看病 ページ20
志鶴の部屋
飛鳥は気絶した志鶴の看病をしていた
志「…ん…？」
『気がつきましたか？』
志「ここって…」
『あなたの部屋です』
志鶴は起き上がろうとするが
志「なんでお前…痛っ…！」
『動かないでください。
急に動けば頭に響きますから』
その言葉で志鶴はゆっくり上半身だけ起こし飛鳥の方を見る
志「なんでお前がここに？」
『あなたに怪我をさせたのは私ですから
せめて看病くらいは、と思いまして』
飛鳥があまりにも落ち着いて話しているので、少し腑に落ちない志鶴はカマをかけた
志「…こうしたことによる責任からか？」
『…！』
少し落ち着きをなくすかと思いきや
『……心配と、償いです』
そうやって志鶴を真っ直ぐに見る
何がきても逃げない
とでも言うように
志「…そうかよ」
と言って、志鶴はそっぽを向いた
そっぽを向いた志鶴の顔は若干笑っていた
どれだけ言ってもその試練に立ち向かって行く馬鹿な奴を思い出したのだ
そいつも、大丈夫って言ってるのに、勝手に心配してきて…
志鶴はハッとし、なんであいつのことを思い出すんだ！？と頭を振る
『…恋ですか？』
志「へぁ！？」
『(ニコニコ)』
志「んんんんなわけねぇだろ！？
ななななな何を見て…！！！？？」////
『ですよね。冗談ですよ』
志「」
志鶴は自分よりも年下の子に掌の上で転がされたような気分になったという
ーーーーーー
志「飛鳥」
『はい』
志「お前は、ここに来て何をする？」
最初に飛鳥に聞いた時よりも、聞き方はものすごく優しくなっていた
理由の１つは飛鳥に対しての敵意があまりなくなったから
そして
ただただ純粋に、真っ直ぐに、進んでいく
それが飛鳥という人間の性格をであることがわかったからだった
『私は、ここに来て、色々な事を知りました。
陰陽師の仕事や、ケガレについて。
元々は勘久郎様やすばる様に助けていただいた身です。
今度は、勘久郎様を少しでも手助けしたいと思っています
そして…私が頑張って、助かる人がいるのならば、その人を助けたいと…思ってます』
最後の方の言葉は消えそうになっていた
志「その意思は変わらないと思うか？」
『？』
志「もしどうしようもなく危険な状況になった時、同じことを言えるか？」
『それは…その時にならないとわかりません。
ただ…人生が決められていて、周りに誰一人味方がいない。
そんな状況より地獄な事なんてないと思いますよ』
飛鳥は悲しそうにほほえんだ
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焔 - たたらさん編をだしてほしいですが (2020年11月20日 23時) (
レス) id: fe63b87852 (このIDを非表示/違反報告)
碧泰 - 飛鳥かわいいー (2018年10月14日 19時) (レス) id: 6c36e23e0e (このIDを非表示/違反報告)
クリナ(プロフ) - じゃんけん知らないの！いや〜面白いです。これからも頑張ってください。 (2018年6月3日 15時) (レス) id: 190285f25c (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - ありがとうございます！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
梨羅 - めちゃくちゃ遅くなりましたが、美玖編ありがとうございました！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2018年3月21日 16時) (レス) id: eea179ec59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十夜 | 作成日時：2017年9月3日 0時
