7話 〔力〕の使い方 ページ10
家の敷地から出て、辺りを見渡す。
『取りあえず…ここの近くの町に行ってみるか…』
主人の家は山の中の奥深く。
勿論自分の町に戻る気もないし。
あそこ以外の町の場所なんかわからない。
そもそも行ったことないし…
取り敢えずそう思う方向に歩いていく。
ちなみに何故町だと思ったのかは、微かに人の匂いや色んな音がするからだ。
『まぁ、大体は風に乗って来るもんなんだけどね』
それに…感じ取れるものは本当に微か。
私が聴覚と嗅覚を強化させているからこそできることだろう。
この場所でこれだけ微かだと、相当遠いだろう。
私は歩いていた足を止め、脚に自分の〔力〕を纏う。
こうすれば、飛翔力が上がる。
あと傷の痛みとかを軽くできる。
…はっきり行ってすごく便利だ。
人目につかない様にしようと思ったが、今は深夜。
もちろん滅多に人なんてこない。
『…走るか…』
私は町と思われる方角の方へ走った。
走りながら、ふと思う。
今までは、あの村にいて、それからは主人のところにいて…私は…
これからどこに行けば良いのだろう？
まぁ、その時に考えれば良いか…
数分後…
『着いた…ここが…』
…静かだ。
それも当然。みんな寝ている時刻だから。
……これは…悲鳴？
と…変な「音」…
しかも…近い！
その方向に行ってみる。
私は人気の無い路地裏へと入っていく。
近付くほど、その「音」は大きくなっている。
『…「音」…じゃない…？これは…声…？それに…笑い…声…？』
そっと声がする方を覗く。
『…〜っ！』
何…あれ…？
明らかに人じゃない。
とっさに声を潜めてよかった。
潜めていなかったら…なんて考えてゾッとする。
？？「ひひひひひひひ！」
何体も居る…
それに変な声だ。聞いているだけでいやになって来る。
「いやぁぁぁぁぁ！」
「助けて！誰か！」
「お父さん！お母さん！」
『誰かが、襲われてるのか…！』
よく見ると、襲われているのは家族連れだった。
『助けなきゃ…！』
私はとっさに一歩出た。
そして
自分の〔力〕で刀を創り、《それ》に斬りかかる。
『はぁっ！』
《それ》は一瞬のうちに真っ二つになって、崩れていった。
『今の内に！』
ラッキーカラー
あずきいろ
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沙耶香 - あの、まだ途中までしか読んで無いんですけど勘九郎さんの名字水度坂ですよ？ でも面白いので更新頑張ってください！ (2018年6月23日 22時) (
レス) id: 4038676c9e (このIDを非表示/違反報告)
夜菜 - 凄く面白いです！！これからも頑張って下さい（K・K） (2018年5月8日 23時) (レス) id: b693518974 (このIDを非表示/違反報告)
天竜氷華 - 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年10月15日 11時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
氷空竜 - 幽☆遊☆白書の雪菜ちゃんみたいですね！楽しみです！ (2017年10月11日 19時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ((((；ﾟДﾟ)))))士門編3、書き換えます (2017年8月28日 12時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十夜 | 作成日時：2017年4月2日 0時
