46話 憲剛編4 ページ50
憲「あぁ、そんなのあったな。団子を食いながら月を見る…正直一銭の得にもならん」
飛「あはは…そう…なんですかね…」
憲「ずいぶんと他人事だな」
飛「…今まで、やったことなんてありません…本で、読んだことがあるだけです」
悲しそうな作り笑顔をする飛鳥を見て、憲剛は飛鳥に顔を背け言う
憲「…今年はやるぞ、みんな集めて。有馬様ならやってくれるだろ」
飛「…いいんですか！？」
憲「…お前がやったことないことは、どうせ俺たちが日常としてるやつだ
…お前は強制参加だからな？」
チラリと飛鳥を見る
飛「…ありがとうございます！」
飛鳥は、満点の笑みを浮かべていた
その後しばらく月を見ていると、俺の肩に重みを感じ、そこを見ると、飛鳥が、俺の肩にもたれかかって、寝ていた
飛「すー…すー…」
規則正しい呼吸が聞こえてくる
いい夢でも見ているんだろう、その寝顔は、笑っているように感じた
憲「…今回だけ、特別だからな」
と、俺は飛鳥をお姫様抱っこで抱きあげ、飛鳥の部屋まで運んだ
飛鳥の部屋は、布団が敷かれていた
これは…飛鳥が自分でやったんだろうな
なぜそう思ったかは、敷かれている布団の上に、飛鳥の手帳があったからだ
飛鳥を布団の上に下ろし、俺も自分の部屋に行こうとしたそのとき
飛「う…あぁ…なん…で…？だれ、か…」
と、飛鳥がうなされていた
それと同時に、あることに気がついた
俺の裾を、飛鳥が力強く握りしめていたのだ
取ろうと思っても、まったく取れない
まるで、必死に助けを求めるように
憲「…はぁ……しょうがない、よな…？」
と、憲剛は飛鳥の隣に寝転んだ
飛鳥は、うなされている時
「おいてか…ない…で…なんで…私だけなの…？」としきりにつぶやいていた
俺は飛鳥を抱き寄せ、頭を撫でながら
「大丈夫だ…俺らはどこにも行かない」
と言うと、悪夢がだいぶ落ち着いたのか、飛鳥の表情が良くなった
そしてそのまま…俺は、眠りに落ちた
ーーーーー
ー4時(朝)ー
飛鳥は、目が覚めた
目を開ければ、すぐ近くに、憲剛様の顔があった
飛「！？」
思わず声が出そうになった…
自分の手が何かを掴んでいるのに気づき、手元を見る
すると、憲剛様の裾を握っていたがわかり、すぐに手を離した
憲剛様を起こすのも悪いと思ったので、自分の力を全体に纏わせ、誰もいないことを確認しながら移動させた
その後、いつの間にか自分の部屋にいて憲剛がパニック状態になったのは、言うまでもない
ラッキーカラー
あずきいろ
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沙耶香 - あの、まだ途中までしか読んで無いんですけど勘九郎さんの名字水度坂ですよ？ でも面白いので更新頑張ってください！ (2018年6月23日 22時) (
レス) id: 4038676c9e (このIDを非表示/違反報告)
夜菜 - 凄く面白いです！！これからも頑張って下さい（K・K） (2018年5月8日 23時) (レス) id: b693518974 (このIDを非表示/違反報告)
天竜氷華 - 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年10月15日 11時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
氷空竜 - 幽☆遊☆白書の雪菜ちゃんみたいですね！楽しみです！ (2017年10月11日 19時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ((((；ﾟДﾟ)))))士門編3、書き換えます (2017年8月28日 12時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十夜 | 作成日時：2017年4月2日 0時
