8話 大丈夫 ページ11
父親と母親とみられる人の手をつかみ、遠くに避難するよう伝える。
「ありがとうございます！このご恩は一生…『それよりも早く！』
「ねぇ！お姉ちゃん！」
さっきまで上を向いていたから気づかなかった。
隣に私より少し小さい女の子が立っていた。
多分年下だろう
『…なに？』
笑顔で答える
「お姉ちゃんは…逃げないの？」
『…私は…大丈夫だよ。』
「本当？」
『うん。絶対大丈夫』
「絶対の絶対？」
『もちろん。』
そんな会話をしていると、少し遠くで待っていたのか、その子の両親がこっちをみていた
「ーー！早く行くわよ！」
「はぁい！お母さん！」
私に少し礼をしてから、女の子は走って逃げる…筈だった
女の子が一歩踏み出した時、私と女の子は、背後からくる黒い影に飲まれた。
ゆっくりと目を開ける
『…！！！』
真っ先に飛び込んできたのは地面の瓦礫、そして赤い空だった。
『ここは…？「ひひひひひひ！！」この声は！』
この声は…聞こえるはずがない。
さっき私が…まさか…！
確かめるために私は向かってくる《それ》に斬りかかる。
『はぁ！』
『！！やっぱり…！』
こいつらは…再生する。
『これは…厄介だな…』
剣を構えたその時、横で何かが動いた音がした。
「い…たぁ…」
隣を見るとさっきの女の子がいた。
「あれ…お姉ちゃん…？…ここどこ…？お姉ちゃん…何か知ってる…？」
『ごめんね。私はわからないや』
目線を《それ》から外さず私は答える。
「お父さんとお母さんは…どこ…？」
涙目でこちらを見る女の子をチラリと見てから、
『大丈夫。すぐに会わせてあげる』
精一杯の作り笑顔で女の子を見る。この子が、安心できるように。
『だからちょっと待ってて』
「…うん。わかった。」
その声は震えていた
『いい子だね…
今から君の周りに、バリアみたいなのを張るから、しばらくは動かないでね？』
「…うん。」
女の子の目線は私じゃなくて、今も再生している《それ》に向いていた。
『アレ…あまり見たくない？』
「うん」
『声も？』
「うん」
『分かった』
バリアの仕様を変えれば、音を聞こえなくすることも、女の子側からもこちら側からも見えなくすることも出来る。
取り敢えず全部できるようにしておこう。
女の子は大丈夫。
…よし、闘いに集中しよう。
こちらに向かってくる《それ》から女の子を離すため、取り敢えずできるだけ遠くに行こう
かなり遠くに移動できた。もう大丈夫だろう
ラッキーカラー
あずきいろ
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沙耶香 - あの、まだ途中までしか読んで無いんですけど勘九郎さんの名字水度坂ですよ？ でも面白いので更新頑張ってください！ (2018年6月23日 22時) (
レス) id: 4038676c9e (このIDを非表示/違反報告)
夜菜 - 凄く面白いです！！これからも頑張って下さい（K・K） (2018年5月8日 23時) (レス) id: b693518974 (このIDを非表示/違反報告)
天竜氷華 - 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年10月15日 11時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
氷空竜 - 幽☆遊☆白書の雪菜ちゃんみたいですね！楽しみです！ (2017年10月11日 19時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ((((；ﾟДﾟ)))))士門編3、書き換えます (2017年8月28日 12時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十夜 | 作成日時：2017年4月2日 0時
