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151話 ページ10

優「…………マ…………マ……」




學峯「!」





寝言で母親を呼ぶ優




學峯は「やはり……」といった表情で優の頭を撫でていた





優「……マ、マ……パ、パ………………ッ……」



何かを探すかのように手を動かす優に、學峯は








ギュッ……





學峯「私は此処にいますよ、優」




そっと、優の手を掴んで頭を撫でた


すると優は






優「……スゥ……スゥ……」




落ち着きを取り戻したかのように再びぐっすりと寝始めた






學峯「……………………」





學峯はその日は睡眠は取らず、片手で本を読み、もう片方の手は優の手を握り続けていた





























優「…………ケホッ……ケホッケホッ」




朝日が昇り始めると、優は咳を伴いながら目を覚ました






優「……ゲホッ……ケホッ……」




學峯「おや、もう目が覚めたのですか?」



優「ケホッ……おは、よ……」



學峯「おはようございます、少し汗をかいていますね……」



持っていたハンカチで優の汗を拭き取る學峯


優「……あの、ね………マ、マ…………いた」



夢に母親が出てきた事を話す優に學峯は聞き漏らすことなく耳を傾けていた



學峯「夢に出てきたのかい?」



優「う、ん…………でも……パ、パと、遠、く……行、た」



學峯「私と?」



優「……マ、マ……パ、パ……て、呼、だのに………来なか、た」



學峯「……」



優「……それ、で…………パ、パ、が……マ、マの……とこ、行く、て……思、て…………怖、くな、て……」




ポン……



涙目の優の頭に手を乗せ、學峯は





學峯「夢で見た事は誰かに言うと現実にならない、と言います。今優は夢の内容を私に話したのでそれは現実には起きません、つまり……」





ギュ……




優を自分の両腕で優しく、しっかりと包み込んだ



學峯「私が遠くへ行くことはありません(クス」




優「……!ほ、と……?」



學峯「本当です(クス」




暫くの間、學峯が優を抱きしめたまま背中をポンポンと叩いていると再び寝息が聞こえてきた





學峯「……まったく、如月先生が直ぐに来てしまいますよ(クス」



そう言いながらも優を寝かせ、學峯は起床した

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(プロフ) - コウノドリを入れるのナイスです 応援してます これからも作成頑張ってください (2月11日 0時) (レス) @page50 id: 52d5f2e226 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コウノドリぶち込むのナイスです 応援してます これからも作成頑張ってください (2月11日 0時) (レス) @page50 id: 52d5f2e226 (このIDを非表示/違反報告)
黒点 - 優ちゃん可愛すぎる!!更新頑張ってください! (2017年12月21日 21時) (レス) id: 6d9a5fa487 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2017年12月10日 2時) (レス) id: a78c622004 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 連載続きをお待ちしてます。コナン達が出てきて学秀君と犯人捕まえて欲しいです。 (2017年10月28日 17時) (レス) id: 0075a0ab5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レオン x他1人 | 作成日時:2017年4月24日 17時

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