理事長の娘は…７

２９９話 ページ5

學峯「…もう終わったんですか」



如月「あ〜、まぁ俺も怒ってたし？ちょっと怒り込めて指導した(ﾆｺ」



學峯は何も聞かず、如月から優の体調を聞く





如月「結論から言うと優は熱中症だった。今は大分回復してるけど明日の登校はやめた方がいい。明日は俺が面倒見といてやるから休ませてあげてくれ」



學峯「そうですね、では最近の優はどうですか？」



如月「あー、体力づくりか？まだまだだが、大分長距離歩けるようになってきたぞ」



學峯「そうですか、最近徒歩で学校まで来るようになっていたので疲れていないか心配でしたが、どうやらその必要はないようですね」



如月「おう。……てかよ、元々明日は休ませる気だったんだろ？」



如月はそう聞くが、學峯は何も答えなかった




如月(絶対そうだろ…自分達のブラック過ぎる一面を優に見せた事ねぇのに明日、のこのこと登校させる訳がねぇもん)




學峯「…ところで、暗殺訓練についてですが。優には何かやらせる予定は？」



如月「え？」



予想外の質問に目が点になる如月


學峯は優に訓練をさせるなら内容を教えて欲しいと言う


如月は決めていなかったのか少し悩んだ後


如月「まだ確定じゃねぇけど…遠距離からの射撃でもやらせてみるかって話になってんだよ。体術は無理にしても遠距離射撃なら逃げる必要もないし体力もそう使わないからな」



そう答えた



學峯「そうですか、では無理のない範囲でお願いしますね」



學峯が静かにパソコンに向き合い、ワークデスクを始めると如月も自身の仕事なのか書類を作成し始めた


数分後、何かを言い忘れていたのか如月が声を出した


如月「それとだな、學峯には伝えておくべきだと思うんだが…上村がヤバい奴らと繋がっている。俺の知り合いにも頼んではいるが中々厄介な事になって来ている」




學峯「そうですか、知り合いというのは？」



如月「あー……あんま言えねぇけど、警察関係の人間だ。深く探ろうとしないでくれよ？」



學峯「分かりました、ではそろそろ帰ります。乗っていきますか？」




既に仕事を終え荷物をまとめている學峯

如月はその言葉に甘えて生徒達が外に居ない時間を狙い、優を連れて車に向かった




優「…パパ……？」



學峯「どうしました？」



優「明日……だめ？」



車内で、明日、学校に行きたいのかそう尋ねる優


學峯は優しく返答する

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