297話 ページ3
数時間後……
優はようやく目を覚ました
優「……」
如月「お、起きたか。俺の事見えるか?」
優「…見え、る」
如月「良かった、お前熱中症で倒れたんだぞ?覚えてるか?」
優はボーッとしている脳を働かせ気を失う前の事を思い出す
優「…タコ、さん……助け、て、くれた」
如月「お、そこまで覚えてたか。後でちゃんとお礼言っとけよ?あのタコが応急処置してくれてたから救急車呼ばずに済んだんだからな」
優はベッドで横になったまま、如月の話を聞き続ける
如月「一応學峯には連絡しておいたから、もう少し良くなったら理事長室に行こうか。」
優「…せんせ」
如月「ん?」
優「…身体、弱い、の……治る……?」
突然、自身の身体の弱さが治るかどうか聞いてきた
如月「どうしたんだ急に……」
優「…倒れる、の……弱い、から……だか、ら」
如月「いやいや、弱いから倒れる訳じゃないからな?」
如月はゆっくりと優に声をかける
如月「確かに優は身体は弱い。けどな、最近は体力も増えてきたし前よりもはるかに元気になってる。烏間さんと頑張ってるんだ、お前はちゃんと強くなってる」
如月は優の目を見ながら断言した
優は嬉しくなったのか少しはにかんだ笑顔を見せた
如月「それにな、熱中症は誰にでも起こり得る事なんだ。長い時間水分補給しないで炎天下の中にいたら誰でも倒れちまうよ」
身体が弱いから倒れたとか思うなよ?
と如月は優の頭を撫でながらそう言った
優「……うん」
如月「よし、それじゃあもう少し休んでような?」
如月がリズム良く布団の上からトントンと叩くと優は再び眠ってしまった
烏間「如月、優さんはどうだ」
如月「もう大丈夫っスよ、もう少し休ませたら帰らせます」
授業が終わったのか烏間が様子を見に来た
如月は少し殺せんせーに話をする、とグラウンドで生徒達に指導している殺せんせーの近くに歩み寄った
殺せんせー「おや、どうされました?」
如月「ありがとな、優はもう大丈夫だ。それだけを伝えに来た」
殺せんせー「そうでしたか、安心しましたよ」
如月「それとだな、確認したいことがある。この後いいか」
殺せんせー「…構いませんが」
如月「俺の家知ってんだろ、夜8時に来い」
如月はそれだけ言うと保健室に戻って行った
1時間後、如月は優が目を覚ましたのを確認すると烏間の車を使い山の下まで降りて理事長室に入った
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朔良(プロフ) - 更新ありがとうございます!レオンさんの作品好きなので嬉しいです!続き楽しみにしています✨ (3月25日 19時) (レス) id: 1241cd7bca (このIDを非表示/違反報告)
ミルメーク(プロフ) - 更新待ってます!! (3月13日 20時) (レス) id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
nikonikomizuka(プロフ) - 続きお願いします!! (3月4日 23時) (レス) @page15 id: b3b06100e3 (このIDを非表示/違反報告)
レオン三世(プロフ) - 月歌兎さん» 連絡ありがとうございます!!!!!新しく作品は書いてないです!(めちゃくちゃノロマ亀です)!似てる作品は沢山あると思うのでしょーがない!と思っていただけたらと思います!! (1月23日 21時) (レス) id: 4dd7233d77 (このIDを非表示/違反報告)
月歌兎(プロフ) - AYANEさんという方の理事長の娘という作品です。タイトルも似ていて設定等も全く一緒ってわけではないですが疑問に思ってしまったのでコメントさせて頂きました。 (1月15日 0時) (レス) id: 6f7c05232e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオン | 作成日時:2020年7月1日 0時