理事長の娘は…６

２４６話 ページ10

如月「…ん、特にヒビが入ってるわけでもなさそうだから大丈夫だ。明日まだ痛がるなら湿布を貼ってやれ」






学秀「分かりました」






如月「ヴェスパニア王国の奴らは必ずまた優を狙ってくる。最悪の場合、蘭さんを人質に来るよう要求されるかもしれない。その場合は優1人じゃなく、誰かが付き添う形で行ってくれ。優は恐らく蘭さんを見捨てる事はしないからな」






學峯「分かりました...。ところで如月先生、貴方は何故拳銃を？」





如月「.....あ」






學峯「説明するのを忘れていた、そうでしょう」






如月「当たりです。(笑)」






学秀「警察官でないのに持ってるなんて…」






如月「俺の経歴がちょっと特殊だからなぁ…。警察学校行って、医学部通って自衛隊だからな(笑)」







如月はソファーに腰掛けると白虎を呼び、ご飯をあげる








如月「警察関係者には俺の知り合い沢山いるし、一応俺防衛省でも地位はまぁまぁ高いほうだから何でもやりたい放題なんだよ笑」






学秀「敵に回すと恐ろしいですね」






如月「だから言っただろ？俺が味方で良かったなって」







如月は今日は泊まっていけと言い、就寝の用意をする







學峯「この様子だと起きそうにありませんね」








如月「あー、優は風呂いいだろ。學峯、着替えさせてやれよ」







學峯「何言ってるんですか、優はもうそんな年ではありませんよ」








如月「なら俺が着替えさせようか？(笑)」





如月がニヤニヤと答えると後ろの方で指をパキパキと鳴らす音が...





学秀「如月先生殺しますよ」





如月「え、ちょ、ガチトーン？」







学秀「如月先生はどうするんですか？上村の事もですけど、今はヴェスパニア王国の問題を解決するべきでは？」








風呂からあがってきた学秀は如月の家に置いている寝巻きに着替えていた








如月「取り敢えず明日の朝まで此処で待機だ。」





学秀「奴等はこの家の場所を突き止めているのでは？」





如月「そうだよな…じゃあ先回りするか！」






学秀「先回り…？」





如月「學峯〜、家に戻って俺がメールする内容のモノ用意してくれるか？」






學峯「……本当に無茶しかしませんね」






學峯は如月のする行動を把握したのかやれやれというような表情で1人浅野家へと帰った







如月「簡単に流れを説明するとだな...」

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