理事長の娘は…６

２６５話 ページ30

蘭「ウソ…！」





驚きを隠せないでいる蘭は直ぐに父親や他の人の安否を確認しに走る




學峯「優、大丈夫。全員があの場から湖に飛び込んでいたのは見えてましたから誰も亡くなってませんよ」





優「…ほん、と……？」





學峯「ええ、全員無傷とは言えませんが…」






優「せ、せ……」






中々如月が戻ってこないためか優は學峯に降ろしてもらい、如月の姿を探す







ミラ「ケホケホ！」





キース「お怪我は？！」





ミラ「私は大丈夫、早く全員を救出して！」





銭形「ルパ〜ン！！何処だルパーン！！」





湖にまだ残っている人を助けているキースやルパン一味を探す銭形





優はじっと如月を待つが中々来ない






優「…やだ…せ、せ…！せ、せ…！」





優が如月を呼ぶと2人が浮いてきた




如月「おい！こっち重症だ！直ぐに引き上げて処置する！！」





如月はぐったりとしている人間を抱え、湖から出てきた






如月「優！俺も白虎も無事だ！安心しろ！」





優を見つけると直ぐに如月は目の前の酷い惨状を見て欲しくないのか学秀や學峯、そして蘭達と共に部屋に戻らせた









、









、








學峯「…優？」





優「………」





學峯「優、どうかしましたか？」






部屋についたものの中々誰とも目を合わせない優を心配したのか學峯は呼びかけるがそれにも反応しない





學峯「優！」





優「＿＿！」




いつもよりも大きな声で呼ぶと我に返ったかのように學峯と目を合わせる




學峯「さっきから呼んでいたのですが…やはりあの場を見るのは辛かったでしょう」





優「…みん、な……死な、ない………？」






學峯「ええ、大丈夫です。如月先生がいるんですからね」





優「でも……せ、せ…も…怪我」





學峯「大丈夫、如月先生はそう簡単には倒れませんから。直ぐに戻ってきますよ」






学秀「温かいお茶用意したけど…飲むか？」





優「……いる」





学秀からお茶をもらい、ゆっくり飲みながら落ち着きを取り戻していく






優「……せん、せ…」




優はやはり心配なのか、如月を呼ぶ





如月「お、どうした？」





優「！」




いつの間にか優の後ろに如月が立っていた

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