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253話 ページ17

飛行機の中に連れて行かれた優は席に座らされ、ベルトを付けられていた







優(怖い…怖い…怖いよ…!!飛行機…やだ…お兄ちゃん…!)






あれから学秀と離れ離れになってしまい、優は1人でこの状況に耐えていた







優「…っハ……ハッ…」






男「どうした?」






優「おに、…ちゃ…ハアッ…ハァッ…ゲホッ…」






男「!キース様!」






男は優の異変に気付き、直ぐにキースを呼んだ






キース「どうした」







男「急に呼吸が浅くなったので…」







キース「過呼吸か…何か袋を持ってこい、私が対処する」






男「はっ」






キースは過呼吸を起こしている優の肩に触れた






優「っやあ!!ハァッハァッ…ハァッ…ケホッケホッ…」







その手を弾き、優は自分の手で口を抑えて何とか過呼吸を止めようとする






キース「ベルトが邪魔だな…」






着用ベルトを直ぐに外し、キースは背中を優しく撫で始める






キース「ゆっくり呼吸をするんだ、落ち着いて」








優「ヤア!!ヤダ!!」






中々落ち着ける気配を見せない優




男「た、大変です!!」





先程とは違う男が焦ったようにキースに報告をしにきた






男「機長から車輪を収納している場所を確認してほしいと言われ、見に行ったら…少年と犬が!!」







キース「何…!?まさかあの少年か?」







男「気を失っていたので保護したのですが、犬の方が我々に牙を向けたまま出てこようとしなくて…」







2人が会話している間も優は叫び、過呼吸を抑えられずにいた






白虎「ワンワンッ!!」






優の声に反応して来たのか白虎ほ直ぐに優の横の席に飛び乗った







白虎は優の手を口から遠ざけ、優に自分の存在をアピールする






白虎「ワンッ!!ワンッ!!」






鳴き声に気づいた優



それを見逃さなかった白虎は優の呼吸を安定させようとゆっくりとした呼吸を聞かせる





優は落ち着こうと白虎の真似を繰り返し、過呼吸を何とか抑えた








優「ヒック…ヒック…白、虎…ヒック…怖、い……よ」






白虎が来たことが余程嬉しかったのか優は泣き出してしまった







白虎は優を並んだ座席に横たわらせ、自身の身体を枕替わりに使わせる








すると優は直ぐに泣きやみ、眠ってしまった








一部始終を見ていたキースと男はただただ、白虎の凄さに目を奪われていた

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ルナ(プロフ) - 何時も読んでます、7が公開されるのを楽しみにしてます! (2020年7月2日 8時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - コナン=盗聴器になるから気をつけてかなきゃね (2020年6月26日 1時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます!応援してます!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月28日 11時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
水乃 夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます!(初コメ失礼します!) (2020年5月4日 10時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2020年4月12日 15時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レオン x他1人 | 作成日時:2018年6月10日 17時

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