理事長の娘は…６

２４９話 ページ13

学秀「＿＿＿ｳﾞｱｯ!!」





玄関にいた男は直ぐに銃を構え直し、再び如月に向けた





如月「学秀君！！」





学秀「大丈夫、です...！」





跪く学秀


その左腕からは真っ赤な血が流れ出ていた







如月「＿てめぇ！！」





男「次はお前の脳ミソを狙う、早くしろ」





如月「……っ」






男はゆっくりと引き金に手を当てる




如月は分かった、と言い銃を降ろさせた






如月「分かった、あの子を預ければ良いんだろ。だが条件がある。俺達のうち誰か1人を付き添わせろ」





男「…どうする」





少し後ろにいた男に尋ねると後ろの男は「時間が無い、怪我をしてるガキを連れていく」と言い車に戻った








男「5分だ、それまでに用意を済ませて来い。遅れたら…分かってるな」






如月「わぁってるよ！！」





如月は男が撃ってこない事を確認すると急いで学秀をリビングに連れて行った







負傷している学秀を見て驚く優と學峯

如月は學峯に優の荷物をまとめてくれ、とお願いをした






優「おにー、ちゃ……」





優はその場から動かず、手当を受ける学秀を見ていた





如月「時間があればしっかりと治療をするんだが…。学秀君、必ず迎えに行くからそれまでは今から俺の言う事を続けてくれ」





如月は処置法を学秀に伝え、包帯やガーゼを渡すと次に優を呼んだ







如月「優、絶対に迎えに行くからよ、それまで学秀君と一緒に待っててくれるか？」






優「…が、ばる」






如月「家に戻ってきたらラムネ沢山買ってやるからな！」







優「…！(ｺｸﾝ」






學峯「優」






リビングから出ようとした優を呼び止めた學峯は優にあるものを渡す







學峯「如月先生と私で作ったメモです。迎えに行くまでその紙に書かれている事を守ってください。もちろん、学秀も」






優「…パパ…早、く…来てね」






學峯「勿論ですよ(微笑」






男「時間だ、姫様をこちらへ」






男に促されるように優と学秀は車に乗り、直ぐに車は発進した








如月「よし…！学秀君の負傷は想定外だったが、俺達も動くか。白虎！優を追いかけろ！」





如月が傍にいた白虎にそう言うと直ぐに白虎は車の向かった方向へ走り出した








如月「チケットは取ってあるか？」






學峯「ええ、まさか迎えに行く場所が国外とでも？」






如月「そのまさかだ(ﾆﾔ」

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