理事長の娘は…６

２３７話 ページ1

あっという間に1週間が経ち、浅野家と如月は外食をしていた







優「……おな、か……い、ぱい」






単品で頼んだパスタを半分食べると優は學峯に皿を渡す







學峯「相変わらず少食ですね」







如月「まぁでもこのパスタは結構な量だから優にしては頑張った方だな」





學峯はお皿を受け取ると残っていたパスタを食べ始めた









優「…パパ…、おさ、ぽ……したい」







夜に外出する事が中々なかったためか、優はワクワクした顔で學峯に散歩をしようと提案した







學峯「散歩……ですか？」






優「お外、キレイ……！」






學峯「……」






如月(今日はヴェスパニア王国の姫達が来てたよな……。散歩途中に姫様と間違われる事があったら……それにまだ上村の件も片付いてねぇから)







學峯、如月はヴェスパニア王国から来日しているソフィア(優にそっくりな姫様)と間違われるかもしれないと心配をする






學峯「優、絶対に離れないと約束できますか？」






如月「おい學峯……！」








散歩を許可しようとしている學峯に行かない方が良いと目で訴える如月







學峯「何かあってもこの3人がいれば問題ないでしょう？」







如月「いや…そりゃそうだけどよ」






優「約、そく、する…！」






學峯「では、この後少しだけ散歩しましょうか」








優「…う、ん！」







如月(やばい……この店結構姫様がいるホテルに近いんだけど……(汗)







今更ながら如月はこのお店がヴェスパニア王国の姫が滞在しているホテルに近い事に気付いた









如月(まぁ、最悪アレ使えばいっか)









全員が食事を済ませると外に出てあまり人通りの多くない道を歩いていた









優「……おにー、ちゃ…あれ、何……？」







学秀「あの大きな建物か？」






優「う、ん」







学秀「あれはサクラサクホテルっていう名前のホテルだよ。今は確かヴェスパニア王国の王女達が滞在しているみたいだよ」








優「……そ、くり…な人？」







学秀「え……？」








如月「ソフィア様のことだろ？学秀君は多分知らなかっただろうが、優にそっくりな姫がいるんだよ。まぁ顔は公開してないから普通の人間は知らないんだけどな(笑)」







如月は笑いながら自分が普通ではないと言う







学秀「じゃあ何故知ってるんですか……優まで」

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