理事長の娘は… (ページ10)

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９話ページ10

数時間後

優は薬の副作用のせいかソファーでぐっすりと眠っていた

ｶﾞﾁｬ

仕事が終わった學峯がリビングに入ってきた

學峯「…寝ちゃいましたか。」

まだ少し寒いということで學峯は床に布団を敷いて優をそこに寝かせて薄めの毛布を被せた

學峯「少し出掛けて来ますね。」

眠っている優の頭を撫でて家をあとにした

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ーin 椚ヶ丘中学校

生徒「浅野君！」

学秀「何だ？」

HRが終わった椚ヶ丘中学校３年Ａ組

女子生徒が浅野学秀のもとへやってきた

生徒「これから皆で勉強会すんだけど浅野君も来ないかな？」

顔を赤らめながら訪ねた

学秀「すまない。今日は生徒会の仕事があるんだ。」

生徒「そ、それなら仕方ないね！頑張ってね！」

学秀「ありがとう」

生徒はすぐに教室から出ていき、待っていた友達と帰っていった

学秀(ん？メール？)

メールの相手は父親である學峯からだった

ー優が１人で留守番してます。

帰ったら優を起こして一緒にご飯をすませてください

ご飯は用意してあります

それから優への薬も忘れずにー

学秀(優が１人……)

生徒会「会長、この後の会議なんですが……」

と、そこへ生徒会の役員が書類を持ってやってきた

学秀「あぁ、なんだい？(ﾁｯ直ぐに帰らないといけないというのに)」

心では文句を言っているが表には出さない学秀

生徒会「えと、今日の会議は先生の都合で延期になったのとこれをやって欲しいそうです」

学秀「分かった。ありがとう。」

そう言うと学秀は資料を受け取って鞄にしまい、校舎を後にした

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