理事長の娘は… (ページ8)

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７話ページ8

烏間「これは……万年筆？…………ﾊｯ！」

万年筆を拾い何か案が出たのか直ぐに指示を出した

烏間「鵜飼はその子を苦しくならないよう抱えて俺と理事長室に行くぞ。」

鵜飼「分かりました」

鵜飼は優をやさしく抱えて烏間と理事長室へ向かった

ｺﾝｺﾝ

烏間「防衛省の烏間です」

學峯「どうぞ」

ノックし、名前を名乗ると部屋から學峯の声が聞こえてきた

扉を開けて先に烏間が入り、次に鵜飼が入った

學峯「どうかしましたか？」

烏間「我々のミスで奴をこの子に見られてしまいました。それに加えてこの子が軽い過呼吸を起こしてまして…」

今もなお苦しんでいる優を見せると學峯は目を見開いた

學峯「……私の娘ですね。今日はお引き取り願えますか。」

優を引き取りソファーに座らせると直ぐ鵜飼と烏間を部屋から出そうとした

烏間「それは出来ません。奴は国家機密。このままその子を放っておくことは「貴方方の失敗で娘はこのような事になったんですよね？」…………」

學峯「娘はあまり身体が強くないので今日は休ませます。超生物の説明は明日に回してもらいますね」

學峯はそう言うとポットが置いてある場所に行きコップを取り出し何かを淹れ始めた

鵜飼「しかし…「分かりました。」烏間さん！」

反抗しようとした鵜飼を半ば引きずるように烏間は「明日、また来ます」と言って部屋から出ていった

學峯「さて……優？もう誰も居ないから大丈夫。顔を上げてごらん？」

優「…………ｯ」

ゆっくりと顔を上げた優

學峯はゆっくり近付いて

學峯「ミルク、飲みますか？」

と、ミルクを差し出した

優「……飲、む」

両手でコップを持って１口、２口と飲んだ

學峯「息は苦しくないかい？それと体調面で何処かすぐれない所は……」

優「……大、丈夫……」

優の答えに學峯はやさしく微笑みながら「良かった」と声に出した