理事長の娘は… (ページ16)

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１５話ページ16

學峯「はい」

カメラ越しに返事をした

『防衛省の者です。迎えに参りました。』

機械越しに聞こえた声に優は聞き覚えがあった

優「…抱っこ、してくれ、た人…………？」

學峯「よく覚えているね。そうだよ」

學峯は玄関に行き、扉を開けた

外へ出ると目の前には真っ黒な車があった

優「ｯパ、パ……」

優は學峯の手をギュッと握った

學峯「……大丈夫。怖くない怖くない。」

少し震えているのを確認した學峯は

防衛省までの道のりは長く優はずっと學峯の手を握っていた

優「…………」

、

数十分後

優「ｽｩ………………ｽｩ……」

手を離さないまま優は眠ってしまった

學峯「娘は私の運転以外は怖がるんです」

鵜飼「え」

助手席に座っていた鵜飼が反応した

學峯「昔色々あってそれから他人を信じることが出来なくなったんです。だからそこを分かってもらい娘に超生物の話をしてください」

鵜飼「！分かりました」

その返事を聞くと學峯はタブレットを開き仕事を始めた

、

、

、

「……、……てください……優、起きてください。」

優「……ん……パパ……？」

學峯「行きますよ。」

學峯が車から出ていくと優は離れたくないのか急いで後に続いた

優「……！！お、き……」

外に出ると目の前には大きな建物

鵜飼「こちらです。」

鵜飼が學峯と優を防衛省の中に入れてエレベーターに乗り、ある部屋に案内した

鵜飼「こちらでお待ちください。」

鵜飼が部屋から出ていくとすぐに烏間が入ってきた

烏間「お待たせしました。」

烏間は優と學峯が座っているソファーと向かい合わせに配置されているソファーに座った

烏間「私は防衛省の烏間惟臣です。昨日は申し訳ありませんでした。」

頭を下げる烏間に優は

優「……(ﾌﾙﾌﾙ」

と首を横に振り、

優「だ、じょぶで、す」

烏間「そうですか……。それでは本題に移らせてもらいます。」

烏間は数枚の書類を優に見せた