後日談2 ページ35
side侑
Aちゃんと付き合いだしてからも、生活は今までと何ら変わりなかった。でも良くなったことはあった。Aちゃんが、名前で呼んでくれるようになったのと、前よりも頼ってくれるようになったこと。ほんでな?ほんでな?名前呼ぶとき、まだ恥ずかしそうにすんねん!!!めっちゃかわええやろ!?俺の彼女やで!そして今日、俺は初めて彼女の家にお呼ばれしています。いやあかん、めっちゃ緊張しとる。手めっちゃ震えとる。いやいや、毎日送り迎えしとるやん。何を今さら緊張することがあるんや。
と、こんなことを思いながらインターホンが押せない宮侑です。
笑い事やないで!?家の前来て10分くらい経ってるんよ!もうそろそろ不審者で通報されかねん。大丈夫や。いつも迎えに来るときと一緒や。びびるなおr ガチャ
『侑君?』
侑「うおわ!!!!!!」
『え、ごめん。』
インターホン押せずにうだうだしてたらドアが開いた。顔を覗かせたAちゃんの私服めっちゃかわええんやけど、それよりも死ぬほどびびった。俺だっさ。
『大丈夫?』
侑「心が大丈夫やない。」
『?』
侑「気にしんといて。」
『?うん。とりあえず入る?』
侑「おん、お邪魔します。」
軽く凹みながらAちゃんの家に入る。うわ、めっちゃ綺麗や。
『私の部屋、2階の一番奥だから先に行ってて。お茶とお菓子持ってくね。』
侑「あ、おう。」
曖昧な返事をして、ゆっくりAちゃんの部屋に向かう。あかん、さっきより緊張しとる。さっきのやり取りめっちゃよくない?
そしてAちゃんの部屋に着いた。気持ちを落ち着けて部屋に入る。めっちゃ綺麗やん。なんて言うんやろ、めっちゃ女の子って感じでもないけどすごい清潔感がある感じ。すごい過ごしやすそう。
『あれ?どうしたの?』
この素晴らしい部屋に可愛い可愛い彼女が戻ってきた。お茶とお菓子を持って。素敵過ぎん?
『侑君?さっきからどうしたの?あ、部屋汚かった?ごめん。』
侑「汚いわけないやん!めっちゃ綺麗やって思ってたんよ。」
『そう?そんなでもないと思うけど、ありがと。』
Aちゃんは付き合い始めてからだいぶ笑顔が自然になった。付き合う前も俺の前では割と笑ってくれとったけど、なんというかぎこちなさがなくなった。
『侑君、そろそろ座ろ?』
侑「おん。」
この後はAちゃんと楽しい時間を過ごしました。(これ以上Aちゃんの可愛いところは見せたらん。)
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作者名:雨星 | 作成日時:2020年5月19日 0時