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28話の続きやで ページ30

sideA

来ると思っていた衝撃と傷みは来ず、そのかわり背中に温かさを感じた。涙が出そうになるほど優しいその温かさは、今までにも感じたことがあって、

侑「おい。」

今まで何度も私を助けてくれて、

侑「お前何してんねん。」

私を守ってくれた、

侑「この子に手ぇ出すんやったら許さんぞ。」

大好きな彼がいた。

『っ、あつむ、くん。』



side侑

全力で走って向かったのは初めてあの子に出会った場所。確証はない。でも、そこに居る気がする。確かな自信を持って走っていると、見慣れた後ろ姿を視界に捉えた。だけど、その奥にもう一人の人物がいるのを見て、俺はさらに速度を上げた。誰が見てもわかる。あいつは今、Aちゃんを殴ろうとしとる。させるか。間に合え。約束したやろ。俺が守るんや。彼女に向かって手を伸ばす。その時聞こえた、彼女の声。

『助けて!侑君!』

俺の手が彼女の小さな体に届いた。迫っている手から守るように、彼女を怖がらせるものから遠ざけるように、俺は彼女の体を抱きしめた。

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作者名:雨星 | 作成日時:2020年5月19日 0時

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