25話やで ページ26
side侑
次の日からは、いつも通りの日常やった。一緒に登校して朝練見とってもらって、一緒に授業受けて昼飯食って、午後の授業受けて放課後の部活も見とってもらう。終わったら一緒に帰って、たまに買い物行ったりした。一つ変わったことと言えば、昼飯をAちゃんが作ってきてくれるようになったって事や。それがめっちゃ美味いねん。初めて食べたときほんまに美味くて、
侑「え、美味い。めっちゃ美味い!」
『おおげさだよ。普通に作っただけだよ。』
侑「いやいや、ほんまに美味いって!自信持ってええよ!」
治「ほ〜ん。・・・あ、ほんまや、美味い。」
侑「なんでお前が食っとるんや!!!!!」
ここで双子乱闘が起きたのは言うまでもない。が、ほんまに美味かったんよ。何度でも言うけど。それからは、毎日作ってもらっとる。でもやっぱり俺の食う量とAちゃんが食う量の差はめちゃめちゃあるから、金銭面とかで負担になってないか聞いた。そしたら、
『今まで本を買うか文房具を買うしか使ってなかったからお小遣い貯まってるの。それをいっぱい美味しいって言って食べてくれる人のために使えるから全然負担じゃないよ。』
めっちゃええ子やない?ほんまに同い年?俺の周りにこんなええ子おらんで?それからは、買い物についてったりして、弁当に入れてほしいものとかあったら自分で買ったりもしとる。そんな日常が1週間くらい続いた頃やった。
『補習?』
侑「ほんっっっっっまにすまん!今日の昼にこの前の現国の小テの補習があるんよ。やから今日は一緒に飯食われへんねん。」
なんで今日なんや先生!そら放課後になって部活に遅れるのも嫌やけど!
侑「今日の昼どうする?サムとかと一緒の方が良かったら俺から迎えに来るよう言うとくけど。」
『んー、せっかくだから今日は間宮ちゃんと食べようかな。この前言ってたし、聞いてみる。ダメだったらお願いしていい?』
侑「おん、わかった。でも、くれぐれも気をつけてや。俺側に居れへんのやから。あ〜、こんなことならしっかり勉強しとくんやった〜。」
『しょうがないよ。補習頑張って。それで、今度は一緒に勉強しよ?』
侑「ほんま?勉強教えてくれるん?」
『私で教えれることなら。だから今日は頑張って。あ、お弁当どうする?』
侑「持ってく。いつ食えるかわからんけど、絶対食う。」
『じゃあお昼休みに渡すね。』
俺は、後にこの時のことをひどく後悔した。
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作者名:雨星 | 作成日時:2020年5月19日 0時