23話やで ページ24
side侑
見たことないけど、稲荷崎の制服とAちゃんのこの怯えようからあいつが、例の彼氏だということは容易に分かった。幸い向こうは、友達と一緒にいるからかこちらには気付いていない。けどこのまま行けば確実に鉢合わせてまう。
侑「・・・Aちゃん、こっち。」
『え。』
Aちゃんの手を引いて建物の陰に移動する。
侑「ごめんな、ちょっとだけ我慢しとって。」
Aちゃんが答える前に顔を隠すように抱きしめる。
『みや、くん?』
侑「大丈夫。もう少しでおらんくなる。」
抱きしめて気付いたが、Aちゃんは小さく震えとった。その震えが止まるように抱きしめる力を強くした。
侑「・・・行ったな。Aちゃん、大丈夫やった?」
『うん。ありがと・・・。』
侑「Aちゃん?」
動かないAちゃんを不思議に思っていると服をぎゅっと握られた感覚があった。驚いて顔を覗こうとするとさらに顔を埋めてきた。
『ごめん、嫌だよね、ごめんなさい、早くどくから、大丈夫だから。』
小さい声で聞こえてくるのは、全部、俺に対する謝罪ばかりで、また自分の気持ちを押し殺しとるんやとすぐに分かった。
侑「Aちゃん、俺との約束。」
『ぁ・・・。』
侑「大丈夫やから、言うて。何も怖いことないから。」
『・・・みやくん。』
侑「ん?」
『たすけて。』
侑「おん。」
俺はもう一度抱きしめる力を強くした。
お礼と追加設定
皆様どうもこんにちわ。作者の雨星です。
何と先日お気に入り登録が50人を超えました!
ありがとうございます。
皆様の評価がかなりモチベに繋がっております(前も言ったなこれ)
本当にありがとうございます!
今後とも私とその作品をよろしくお願いいたします!
間宮ちゃんの設定
治と角名と同じクラス
Aちゃんが学校で唯一仲の良い子
料理が得意
治と仲が良い
今後このお話の中ではあと少しだけ出てくるかな
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作者名:雨星 | 作成日時:2020年5月19日 0時