俺が助けたんねん【宮侑】 (ページ15)

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14話やでページ15

side侑

あの後、なんとか会話をしながら帰ったんやけど、正直何を話しとったか全く覚えとらん。やけど、一つ発見したことは、やっぱりこの子は普通に笑える俺と同じ歳の女の子やっちゅーことや。おもろいことが言えとったかはわからんけど、ここ最近で一番楽しそうな顔をしてくれとった。あ、あと意外と家が近かった。俺んちから歩いて10分くらい。それを知ったときは二人で驚いた。

で、今Aちゃんの家に迎えに来たんやけど･･･なんでお前もおるん？サム。

治「やって気になるやん。ツムがあんなに気にする女子。」

侑「本音は？」

治「お前がポンコツになるとこが見たい。あ、性格はいつもポンコツやけどな。」

侑「やかましいわ！だいたい、ポンコツってなんやねん！」

治「え、お前自覚なかったん？昨日帰ってきてからのお前めっちゃおもろかったで。」

侑「･･･。」

何も言い返せん。確かに昨日帰ってからの俺はぼーっとしとった。やけど、別に着いてこんでもええやん！

治「それより、はよインターホン押さんの？そろそろ朝練に間に合わんくなるで？」

侑「うっ･･･押すわ。」

サムにばれんように小さく深呼吸してインターホンを押す。めっちゃ手震えたんやけど。こんなんサムにポンコツって言われるにきまっとるやん。そんなことを考えとったら家の中から足音が聞こえた。その音を聞いて、また緊張した。

ガチャ

『･･･おさよ、宮君。ほんとに来てくれたんだ。』

侑「あ、当たり前やん。約束やもん。」

『んふふ、ありがと。･･･あれ？』

ここで、Aちゃんが後ろにいる俺の片割れに気付いた。

侑「ああ、ごめんな。こいつ俺の双子の『治くん？』は？」

治「あれ？Aちゃんやん。」

侑「は？」

どういうことや。

作者デス
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