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10話やで ページ11

今回ほぼ会話文です

side侑

『あの、自分からは話しづらいから、質問とかしてくれると、嬉しい。』

侑「俺はええけど、Aちゃんはええの?」

『大丈夫。』

侑「わかった。ほんなら言いたくないことは言わない。これ約束な。」

『え、うん。』

なんでかってわかってない顔やんな〜。ま、それはおいおいわからしていけばええやろ。

侑「ほんならさっそくやけど、あの噂は本当なん?」

『・・・うん。』

侑「じゃあ今付き合うとるやつにほんまにこの前みたいなことされてんの?」

『うん。』

このことを話しているAちゃんの顔は、苦しそうでも悲しそうでもなくただただ「無」やった
。まるで、そのことを諦めているように。

侑「いつも?朝とか昼とか。」

『うん。休み時間は、基本呼ばれてる。』

侑「今、焦って帰りそうになったんも?」

『そう。帰りも、一緒だから。』

侑「そか。いつから付き合うとるん?」

『去年。最初はこんなことなかった。』

侑「別れようとしんかったん?」

『別れたいって言うと、いつもより酷くされたから。』

侑「!ごめんな。なあ、そいつはAちゃんの家知っとるん?」

『知らない。向こうが一人暮らしだから、いつも向こうの家に行ってた。』

侑「は?じゃあ帰りは?」

『1人だけど。』

侑「何時くらい?」

『10時とか。』

侑「あかんやん!そんな時間に1人で帰るとかアホなんちゃう!?自分女の子やろ!?襲われでもしたらどうするん!」

俺が勢いよく捲し立てると、ポカンとしていたAちゃんの顔が歪んでいった。

『だって、頼る人もいないし、あいつの家に泊まるなんて死んでも嫌だったから。』

侑「あああああ、すまんすまん!!!今のは俺が悪かったから泣かんといて!」

なんかこの子この数十分でかなり表情でるようになってへん?泣かれるのは勘弁やけど。

『なんで宮君がそこまで怒るの?』

侑「あほか、怒りたくもなるわ。こっちはこんだけ心配しとんのに、当の本人は全くわかってへんし。」

『・・・。』

人が怒っとんのに、なんで目の前のこいつは驚いた顔をしとるんや!

『私のこと、心配してくれた人、初めて。』

侑「へ?」

『今まで、皆遠巻きに見てくるだけだったから。』

侑「・・・。なぁ、嫌やったら言うてな。」

『え?』

ギュッ

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作者名:雨星 | 作成日時:2020年5月19日 0時

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