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「叶...俺は、」
大丈夫だからあずさんのこと、
伝えようとした言葉は遮られた。
「わ、私は大丈夫、それより葛葉くんを見てあげて欲しい...
本当にごめんなさい。凄い音したから多分どこか打ってると思う」
俺の手を押しのけてしっかりと立つあずさんに先程までの震えは見られない。呆けてる俺を周りの人達が心配そうに見つめてるのがわかる。
「葛葉どこ打った？大丈夫？」
「あー....肩....？」
「叶くん、葛葉くんのこと医務室に連れてってあげて欲しい
今日の予定たぶんもう全部終わってるよね？そのまま2人とも直帰でいいよ」
「待ってあずさん、収録は？」
「葛葉くんの今からの予定は全部リスケにして貰う、先方には私から謝罪入れるから心配しないで」
なんで、
「葛葉くん！小豆畑！！！ねぇ、大丈夫なんですか？階段から落ちたって聞きました」
「私は大丈夫だよ」
「なんで落ちたんです？」
「ちょっと立ちくらみしちゃって。葛葉くん本当にごめんね。助けてくれてありがとう」
「いや、別に....」
なぁ、なんで、普通なんだよ。
落ちかけたってこと理解してないわけないでしょ。
俺が掴まなきゃあずさん落ちてただろ。
俺は今でも心臓が煩いのに、ふつーに怖かったし、
心配しないで、って、俺が心配してるのはあずさんのことだっつーの
別に声が無事なら収録くらい出来るし、
なんで、
久しぶりに会ったのに、もう別れないといけないわけ
先方へ連絡を取っている彼女の背中をみつめる。さっきまで俺の腕の中に居た人。掴んだ腕は非力な俺でも折れそうなくらい細かった。きえてしまうかとおもった。
あずさんは、今此処にいる。ちゃんと。
「行こう？葛葉。支えようか？」
「....もちさん、後ででいいんであずさんのこと医務室連れてってあげて下さい」
「えっ？あ、うん。分かった。お大事にね」
.
「....立ちくらみなようには見えなかった」
医務室へと向かう道を歩きながらふと呟かれた言葉に疑問を返す。
「は？」
「Aさんが落ちそうになった時、身体が揺れて踏み外したんじゃなくて、僕にはただ普通に階段を降りようとして踏み外したように見えた、んだよね...」
「何言ってんの？そんな阿呆する人じゃないでしょ」
「分かってるって、だから僕の見間違いかもしれないし...気にしないで」
立ちくらみが嘘...？もう分かんねぇよ
いつも頼ってばっかで、話すのは俺からだから。
あなたのことがわからない
続く
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蒼(プロフ) - 毛糸さん» 拙い文才をかき集めて書いておりますのでそのお言葉めちゃくちゃ嬉しいです🙇🏻♂️😭命はかけずにこれからもどうか何卒🙏🏻 (2022年12月24日 11時) (
レス) id: c959c16cab (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - アイス食べたいさん» そう言っていただけると嬉しいです︎ ︎；；ありがとうございます…！！ (2022年12月24日 11時) (レス) id: c959c16cab (このIDを非表示/違反報告)
毛糸 - え？もう最高すぎるやば文才高ぇ、命かけて応援します… (2022年12月22日 5時) (レス) @page8 id: 7f78475e3f (このIDを非表示/違反報告)
アイス食べたい - なんかもう…全てが好きです（語彙力）応援させていただきます…! (2022年12月21日 15時) (レス) id: db80ae88fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2022年12月21日 1時
