3 ページ3
『失礼しまーす』
セ「お前遅いねん。そんな時間も守れへんようなやつやから、彼氏でけへんのやろ」
『いや、時間設定されてなかったですし。
その前に、それ関係あります?』
彼は、担任のセンラ先生。
担当は、意外にも国語科で勉強も分かりやすい。
そして、私のことを全力で貶してくる先生だ。
とにかく彼氏ネタをツッコんでは、貶す。
絶対彼氏作ってやるって思っても、できないのが現状で。
セ「関係しかないわ。
…てか、坂田と随分仲良えよな」
『まぁ…幼馴染ですしね』
セ「あっそ」
自分から聞いたのに興味なさ気な返答に少し驚きながらも、用件を聞くと、指をさされたのは、山積みのプリント類。
あれを一人で持つなんて、女のコの私には不可能。"女のコ"の私には。そう女のコの私にはね。
セ「あんなんも運べへんとか、彼氏何年立ってもできひんとちゃう?」
『もう、それ口実に言ってるだけですよね?
…はぁ、女のコなんですから無理ですよ』
セ「お前が女のコとか言ってんとちゃうねん。
ほら、手伝ったるから。」
椅子からたった先生は、私の頬にピトッと手を添えた。
先生の顔がいつもより近い。こんなカッコよかったんだ、なんて女子たちが言っていた、カッコいいって意味が今わかった気がした。
セ「もっと可愛なったら、センラが彼氏になったろか?」
『先生…。』
『セクハラですよ。てか、先生と生徒の恋愛は禁止のはずです。知らないんですか?』
セ「なんやねん!それぐらい知ってるし!
優しくしたろと思ったのに台無しやし。」
『まぁ、間違いなく他の先生がいたらアウトでしたね』
セ「確実にな。」
駄目だと分かってるならしないでほしい、なんて思いながら、ズシリとしたプリント類を持って私達は、教室へと向かった。
697人がお気に入り
「歌い手」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タシア松(プロフ) - ぽにょさん» ありがとうございます!!最高の褒め言葉です、 (2022年9月25日 20時) (レス) id: d89a5c0024 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ - 1話1話見るごとにきゅんきゅんしてもう最高です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月8日 18時) (レス) @page14 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます!すごい嬉しいです!!!ありがとうございます!!この作品を好きだと感じてもらえることができてよかったです! (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - な、な、な、なんだこの……神作者と神作品は!? (2021年10月26日 2時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乘肄さん» 最高のお言葉ありがとうございます!! 完璧にかけたのなら幸いです、これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします (2020年5月19日 22時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タシア松 | 作成日時:2020年1月12日 23時