その笑顔に、釘付け 第4章

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sideうらたぬき








＿＿＿＿＿時刻は夜9時





風呂に入って、気持ちをリセットして、いざ向き合ってみようと携帯の電源を入れる。


実は坂田の電話切ってからずっと電源切ってたっていう。





＿＿＿＿＿邪魔、されたくないし。




案の定、電源が入った途端ム"ーッ、ム"ーッと鈍い音を立てて震える携帯。



そらるさんや坂田、まふだけじゃなくて何故か96猫まで。


るす君や天月君だったら分かるけど、お前は一体どこ情報だ。




一人ツッコミをし、とりあえず96は放置←







…まずは……







ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯ




さか『っやっと繋がった！もしもし⁉』



うら「…坂田、」



さか『…うらたさん、もしかして……』



うら「……うん。俺、告(い)った。Aに」



さか『………っ‼』



うら「＿＿＿返事は『言わんでいい！…言わんで、いいから…あの事だけ、教えて』……」









坂田にしては有り得ない程の小さな声。


俺はそれに触れず、言われた通り元々の頼まれごとに関する事だけを話した。


向こうから聞こえてきたのは僅かな安堵の息。







さか『……うらたさん』



うら「…ん」



さか『めっちゃ後悔しとる。何であの時、俺に勇気が無かったんやって。やから、いつもみたいに文句言いながらも優しく引き受けてくれたうらたさんを恨んだりしーひん』



うら「………」



さか『___ｯけど‼Aは絶対、渡さんから‼』








俺だって勇気あるとこ見せるからな！と叫ぶ坂田。



知ってる、十分。



伊達に一緒にいる訳じゃない。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿だから、俺も。









うら「俺も、渡さない」









＿＿＿＿＿....






うら『じゃあ…お邪魔しました』



『い、いえ…』



うら『…………』



『…ｯあの！うらたさん！』



うら『…？』



『き、気持ち伝えて下さって、とても嬉しかったです！ち、ちゃんとお返事しますので、もう少しだけっ、待ってて下さい…‼//』



うら『！//＿＿＿＿＿...うん、もちろん///』






＿＿＿＿＿....









渡したくない。



こんなにも君を、好きだから。









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