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side貴方
「お父さん…」と小さく呟いて写真から視線を外し、もう一度見るうらたさん。
漫画みたいな二度見の仕方に思わずくすっと笑ってしまう。
うら「え、えぇ⁉お、お父さん⁉わっか…‼」
「あ…と、お、同い年ですので…」
うら「………へ？だ、誰と？」
「私と…」
うら「…………、ほへ…、ええぇえええ!!?」
………うらたさんの反応可愛いな。
指で数を数え始めたと思ったら首を傾げ、写真と私を交互に見て何故か頷く。
何を思って頷いたんだろうか。
「あ、も、もちろん再婚して、ですからね？実の親ではないです」
うら「そ、そりゃそうだろうね…」
「私が生まれる前から父はいなくて、大学生になって初めて��お父さん��が出来たんです」
誤解されたら駄目なので、全然重い話じゃないですよ、と付け足してから続きを目で促すうらたさんに笑いかける。
高校生までずっと母親と二人で育ってきた私は父親という存在がどんなものか分からなかった。
女子校通いでもあるし、殆ど男の人との接点がない生活。
大学になって始めて共学になった時は本当に色々困ったけど、周りの友達が助けてくれて順調にスタートが切れた。
そんなある日＿＿＿＿
『お母さんね、再婚しようかと思ってるの』
そう言ったお母さん。
もちろん大好きな母が幸せになるのに反対なんてしない。
二つ返事で了承した私に紹介されたのが、��彼��だった。
まさかの同級生。
顔見知り、ぐらいのレベルだけど。
年齢どうこうの前に、学生という身分は不味いのでは。
顔に出ていたのか、彼は私の顔を見て苦笑し、深々と頭を下げた。
「＿＿＿＿凄く誠実な方で、母を心から想ってくれているって分かって…。大学も辞めて、お仕事して下さったんです」
うら「………そ、そうなんだ…。その、Aとは、本当に何も無かったの？」
「え？は、はい。ちゃんとお話ししたのも、母に紹介された時が初めてですし…」
うら「家族になってからも…？」
「…？」
ど、どういう意味だろう？
何も無かった？って言われても、何がですか、としか言えない。
皆さんは父親と何かあるものなんだろうか…？
ひたすら疑問符を浮かべる私に、うらたさんは口をもごもごさせた後意を決したように言葉を発した。
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なっちん(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年6月14日 5時) (
レス) id: 07520834ca (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2020年6月8日 1時) (レス) id: 3dca0298e5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 綺花さん» ありがとうございます！ (2019年2月12日 17時) (レス) id: eef30012fe (このIDを非表示/違反報告)
綺花 - 最初から一気読みしました！こんなに素晴らしい作品にもっと早く出会えていればな、と後悔するばかりです…。お体に気を付けて、更新頑張ってください！応援してます！ (2018年12月18日 9時) (レス) id: cee066e977 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - riluさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ分かりますwつい本編でも出番が多く…w (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年5月12日 21時
