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side貴方
「脱線、ですか…」
帰りの駅のホーム。
ラッシュ時間を避けて帰るつもりだったけど、ホームに着いたら人で溢れていて思わず時計を二度見した。
駅で流れるアナウンスには、突然降り出してきた大雨による脱線事故が原因で電車が運休しているとの事。
再開の目処も立っておらず、あちこちでタクシーや迎えの車を呼ぶ電話が鳴っている。
仕方がないから私達はとりあえず駅近くのネットカフェで過ごす事になった。
まふ「無事入れて良かったね…、きっとすぐいっぱいな人になるだろうけど」
「ですね…。あ、ま、まふ君顔バレとか大丈夫ですか…？」
まふ「うん。個室だし、ここから出なきゃ大丈夫だよきっと」
「ドリンクとか欲しかったら私が入れにいくので言って下さいね」
そう言うと「ありがとう」とはにかんだまふ君。
因みに、私達がいるのはペアシートの所。
これから人が増える見込みなので、と受付で言っていた店員さん。
バイトの人も急遽出れないか、みたいな電話をしてたから儲かる反面忙しくなるんだろうなぁ…とその光景を見ていた。
まふ「Aちゃん」
「はい………、…？」
まふ「こっち、おいで？」
名前を呼ばれてふと顔を上げると、こいこい手招きしているまふ君。
天使の笑顔で言われれば行く以外の選択肢なんてなくて私はスススと側まで寄っていく。
すると…
ぎゅうっ
「っ⁉//」
まふ「えへへ、捕まーえた」
「…ッま、まふく…む！//」
まふ「しー…っ」
慌てて見上げると唇の上に彼の人差し指が重なり、悪戯っ子な笑みを向けられる。
毛布で包むように後ろから抱き寄せられ、まふ君の整ったお顔がすぐ側に。
口から飛び出そうなぐらい心臓がうるさく鳴る。
まふ「…Aちゃん真っ赤」
ふふふ、と妖艶に微笑む彼は、本当に動物園にいた時と同じ人物なのでしょうか。
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なっちん(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年6月14日 5時) (
レス) id: 07520834ca (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2020年6月8日 1時) (レス) id: 3dca0298e5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 綺花さん» ありがとうございます！ (2019年2月12日 17時) (レス) id: eef30012fe (このIDを非表示/違反報告)
綺花 - 最初から一気読みしました！こんなに素晴らしい作品にもっと早く出会えていればな、と後悔するばかりです…。お体に気を付けて、更新頑張ってください！応援してます！ (2018年12月18日 9時) (レス) id: cee066e977 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - riluさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ分かりますwつい本編でも出番が多く…w (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年5月12日 21時
