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side貴方
______今、何が起こってるの…?
まふ「ん…、好き…大好きだよAちゃん…//」
「んっ//ふ、ん…!」
まふ「んん…//ん、んぅ……、はぁ…っ//好き…」
熱い吐息と共に囁かれる、好きの二文字。
頰を包む手が愛おしそうに肌を撫でながら彼の目が細められる。
何度も角度を変え、啄ばまれるような口付けに唇がピリピリと甘く疼き出し、脳が働かなくなっていった。
「まふ、く…っふ、ん、ん…//」
まふ「…ん//ごめん、ごめんねAちゃん…」
「え…」
まふ「…止まれそうにないや。もう少しだけ…キス、させてくれますか…?」
耳元で、いつもより数トーン低くかつ甘くねだるような声。
鼓膜を震わし思わず崩れそうになった膝を腰に回った手が支えてくれ、さっきよりも強く抱きしめられる。
くい、と掬われた顎によって向かい合った顔。
そこにいた彼は先程のようにふにゃふにゃと小動物みたいな可愛いものじゃなく、情欲の滲んだ獣の瞳へと変わっていた。
「あ、あの…っん!//ぁ、んん…っ///」
まふ「ん…、……Aちゃん可愛すぎ//」
「へ…⁉//ッふぁ…、ん、んゃ、ぁぅ…//」
まふ「もっと…ん、んん……もっと、ちょうだい?//」
「〜〜〜ッ?//」
返事を…というか何か言葉を発そうとする前に再び重なった唇によって言葉は飲み込まれた。
深さを増す口付けに私はますます何も考えられなくなりただ崩れないよう必死に彼に縋る。
変貌した彼のキスの雨が止んだのは、大分時間が過ぎた頃だった______
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なっちん(プロフ) - 更新待ってます! (2021年6月14日 5時) (レス) id: 07520834ca (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - とっても面白いです!更新待ってます! (2020年6月8日 1時) (レス) id: 3dca0298e5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 綺花さん» ありがとうございます! (2019年2月12日 17時) (レス) id: eef30012fe (このIDを非表示/違反報告)
綺花 - 最初から一気読みしました!こんなに素晴らしい作品にもっと早く出会えていればな、と後悔するばかりです…。お体に気を付けて、更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月18日 9時) (レス) id: cee066e977 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - riluさん» コメありがとうございます!めちゃくちゃ分かりますwつい本編でも出番が多く…w (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年5月12日 21時