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sideまふまふ
急に謝った僕にAちゃんは不思議そうに首を傾げる。
でもこれは言えそうにない。
というか絶対言えない‼
……声、聞いて…た、たっちゃ、ったとか……
まふ「(絶対絶対無理‼//で、でもどうしよう⁉ああああ今屈んでる状態で良かった…‼)」
だってだってだってさぁ!
あんな声出されたら無理じゃない⁉//
そりゃ僕も健全な男子ですので色々妄想しちゃったりしますから!
はぁーっ、と息を吐いてうずくまる僕。
熱冷めるまで彼女の顔が見れないや…と思っていると、ふとすぐ側に影が差したと思ったら同じようにしゃがみ込んで顔を覗いてくるAちゃん。
ちょこん、という効果音が一番しっくりくるだろう。
心配そうに下げられた眉と、くりっとした大きな瞳が揺れる。
そして______....
「まふ君…?」
まふ「____....ッッ!!!///」
「え......、っ、⁉//」
まふ「……ごめんね」
形のいい唇が僕の名前を呼んだ瞬間、ぷつっと何かが切れ僕は彼女の頰に唇を寄せていた。
ほんの一瞬だったけど、今はこれでどうにか耐えてる。
後は人のいない所に行って…
彼女にも、そして僕達の側に来てくれていた動物さん達にも謝って手を引っ張っていく。
そうしてひとけのないどこかの倉庫裏みたいな所に着くと掴んでいた手を離し、代わりに華奢な体を抱きしめた。
______もう、抑えられないよ。
僕も伝えていいですか?
.
__________君に、好きの言葉を。
.
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なっちん(プロフ) - 更新待ってます! (2021年6月14日 5時) (レス) id: 07520834ca (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - とっても面白いです!更新待ってます! (2020年6月8日 1時) (レス) id: 3dca0298e5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 綺花さん» ありがとうございます! (2019年2月12日 17時) (レス) id: eef30012fe (このIDを非表示/違反報告)
綺花 - 最初から一気読みしました!こんなに素晴らしい作品にもっと早く出会えていればな、と後悔するばかりです…。お体に気を付けて、更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月18日 9時) (レス) id: cee066e977 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - riluさん» コメありがとうございます!めちゃくちゃ分かりますwつい本編でも出番が多く…w (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年5月12日 21時