[声優]あなたの声で[岡本信彦]

緊張するあなたに ページ31

ライブまであと1週間をきった。
今回は初のソロだからかなり力が入っている。

疲れるし、なかなかAちゃんに会いに行けないから寂しいなぁ…




休憩時間に良平さんからLimeが入ってきた。

良平『今日はお前にプレゼントを用意した！』

良平『ありがたくうけとれよ！』



プレゼント？一体なんのことやら……


スタッフ「岡本さん、お客さんですよー」


良平さんのLimeに疑問を抱いていると、部屋にスタッフさんがドアをノックした。

お客さん？誰だろ。


岡本「はーい、どうぞー」

ドアが開くと、Aちゃんが入ってきた。





ん？






ん！？




岡本「えぇ！？なんで！？」

「えと、木村さんに差し入れをお願いされて……
岡本さんには言ってあるって言われてて」


プレゼントってこのことかぁ！？

いやいやいや！
プレゼントどころかドッキリだわ！


「迷惑でしたよね……すいません。」

岡本「へ？いや！そんなことないよ！！来てくれて嬉しい！……俺はすごく会いたいと……なんでもない！！」


「そうですか？あ、差し入れにマカロン作ったんです！どうぞ！」


あ、よかったぁ
最後の聞かれてない感じ？



岡本「ありがとう！」

マカロンは程よい甘さでとても美味しかった。



「あとですね…
ネックレスのお礼と言ってはなんですけど…」


そう言って、彼女が取り出したのは可愛い袋。

受け取って中を見ると、そこには白いリストバンドが入っていた。

したの方に俺のイニシャルが縫われていた。


「手編み、そんなに得意じゃなかったみたいで……不格好ですいません！あの、いらなかったら捨ててください！」

確かにリストバンドは何度も編み直したようなあとがあった。


でも、どれだけ一生懸命編んでくれたかは一目瞭然。


俺は黙ってリストバンドを右手首に付けた。そして、その腕を彼女に見せるように上げる


岡本「似合う？」

そう聞くと、彼女は驚いた顔を一瞬して、すぐに笑顔で頷いた。



岡本「大切にするよ、ありがとう！」




ライブ、頑張んなきゃな！

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